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末席の男が放った三百億の通告

末席の男が放った三百億の通告

桐原 蒼真 完結 7

「パパに頼んで取引を切る」――二十四年ぶりの同窓会、頭取令嬢のエリは安スーツの俺を嘲笑い、名刺の裏に『頭下げに来る時パパに通しとく』と書き殴った。 貧乏人として末席に追いやられた俺は、静かにスマホで一行の指示を送る。 「じゃあ、三百億全部解約で」 大ホラと吹き出す同級生たち。だが翌朝、父親の銀行から百件を超える悲鳴の電話が鳴り響く。 誰も知らない。かつて中古トラック一台から始まった俺の会社と、頭取が交わした二十年前の「ある書類」の存在を。 冷え切った会議室に名刺を突き出し、俺は言った。 「これも、冗談ですか?」

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