ここ半年、夫と義母から「物忘れがひどい」と責められ、自分を疑い続けていた千鶴。だが結婚二十周年の夜、夫のスマホに届いた『最近は本人も、自分がおかしいと思い始めてるみたい』という通知を目撃し血の気が引く。狂わされていたのは自分の頭ではなく、家族の悪意だった。家を出た千鶴は、隠された付箋や医師のカルテを手繰り寄せ、反撃を始める。
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