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赤ペンの死線と消えた五年間

赤ペンの死線と消えた五年間

藤堂 朔太郎 完結 0

「秀吉は死後、五年間生きていた」定期テストの答案に刻まれた血のような赤ペンの巨大な×と「よく考えましょう」の文字。理系特待生のレンは、完璧な引き算の末に十点を奪われ赤点に突き落とされた。だが放課後の職員室、四十人分の答案用紙が一夜にして金庫から忽然と姿を消す。残されていたのは『1598―1603』と刻まれた古い木製の根付と、不可解な数列の暗号。それは単なる珍解答への嘲笑ではなく、校内に隠蔽された五年前の重大な不正を告発する引き鉄だった。真相に気づいたレンは、裏返した答案用紙に震える手でペンを走らせる。「――前提条件が、最初から狂っていたんだ」

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