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新調した下着と消えた八百万円

新調した下着と消えた八百万円

杉山 栞 完結 511

「疲れたから今日行くのやめよっか?」 二年ぶりの夜のために新調した下着を身につけた私に、食器洗いを終えた夫は平然と言い放った。一人向かったスーパーの駐車場で、惨めさと屈辱に涙が止まらない。だが翌朝、夫のスラックスから新横浜の駐車領収書と消臭スプレーのレシートが見つかる。さらに車のドラレコは、その数時間だけが不自然に消去されていた。 調査の果てに浮かび上がる、共有口座から消えた八百万円と、家賃二十四万円の部屋。 迎えた夫の昇進祝い。親族や来客が揃う座敷で、私は茶封筒を叩きつけた――。 「貴之さん、私からのお祝いを受け取って

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