結婚5周年の夜、夫・ひろしから届いたのは「急な残業」という短い連絡だけだった。ところが位置情報が示していたのは、都ホテル1708号室。しかも一緒にいた女性は、義弟の妻・鈴木秋だった。 親友の目撃証言まで重なり、5年間信じてきた結婚生活は一夜で崩れ去る。 だが、ゆいは半年前から夫の不審な外泊を疑い、ホテルの利用記録や監視映像、録音を密かに集めていた。そこには、ひろしが彼女との結婚を“父の遺産を手に入れるため”と語る決定的な声まで残されていた。 さらに会社資金の横領と、秋への送金疑惑まで浮上する。 夫と義妹、そして背後で動く佐藤家――。ゆいは離婚届だけでは終わらない反撃を静かに始める。