父の四十九日を終えた直後、兄は「長男が実家を継ぐ」と一方的に宣言し、妻の母を同居させるための全面リフォームを勝手に計画した。母の明確な拒絶すら「ボケた年寄りの戯言」と無視し、二百万円もの準備金を工務店へ支払った兄。だが盂蘭盆の日、得意顔で実家を訪れた兄を待っていたのは、回らない合鍵と、見知らぬ男性の表札だった。
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