みかん小説
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"義母の葬儀で消えた妻と百八十万" 第20話

美優子が歳を迎えた、俺は内部監査での実績を評価され、グループ本社の執役員へと抜擢された。 正は今でも、毎の返済になると、必ず義母の墓参りを済ませてから、作りの製積みを抱えてがへとやってくる。 「美優子ちゃん、おじさんがしい積みを作ってきたよ」 「わあ! おいたん、ありがとう!」 満面の笑みで抱きつく美優子を、正はおしそうに抱きげる。その姿には、かつて族を見し、を盗んでいた男の面は微もなかった。

夕暮れ、縁側に並んで座り、庭をり回る美優子を見つめながら、由がそっと俺の肩にを預けてきた。 「ねえ、健太郎さん。あの通夜の……あなたが私のを引いてに乗せてくれたから、今の私たちがあるのね」 「いや……あの、勇気をして『忘れ物をした』と言ってくれた由のおかげだよ。そして何より、すべてを完璧に見通していた、お母さんのすぎるのおかげだ」

族の真の絆とは何か。 とは、ただ甘やかすことではなく、に厳しく痛みに向きい、過ちを正し、共にを歩むことなのだ。 義母が最期に遺してくれたその至の教訓を、俺はこれからも、する妻と娘、そしてまれ変わった族と共に、永に切に受け継いできていく。 夕に照らされた居の仏壇の奥で、美代子さんの優しい笑顔が、黄ののにどこまでも温かく溶け込んでいた。

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