"引っ越しを手伝った父に5000円、夫が隠した同居計画" 第6話
夫の健太は、の購入資を切していない。
自分のローンも組んでいない。
それは、夫が将来自分の仕事を始めたいというを持っていたからだ。
『俺は将来独して会社を作りたいから、今は借入れの余力を残しておきたいんだ』
を買う、夫はそう言って私に頼んだ。
『じゃあローンは私で組むね。その代わり々の活費の負担はあなたがしめにしてね』
私はそう言って、で納得して決めた形だった。
それ自体は夫婦で話しった結果である。
今になって文句を言うつもりはなかった。
私は次に、族で共している庫のを確認した。
のオンライン記録も調べた。
の権利は確実に元にある。
しい抵当権が勝に設定されているような記録もなかった。
私名義のしい借り入れが、私のらないにこっそりわれているようなこともない。
私は、ファイルに目を通し終えた。
しだけ肩の力が抜けた。
私は、さく呟いた。
「よかった。は無事だわ」
私は、類をファイルに戻そうとした。
しかし、話越しで聞いた父の言葉が再びをよぎった。
『おの返事が使われていないか』
は無事でも、本当に何もないと言い切れるのだろうか。
私は、リビングの隅に置かれたパソコンを見つめた。
で共しているパソコンである。
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昔から税関係や保険の類、の見積もりなどは全てこのパソコンの共フォルダに保していた。
私は、パソコンの源を入れた。
共の所をいた。
そこには、の購入に関する古い資料のに、最作られたしいフォルダが1つあった。
フォルダの名は『業計画』となっていた。
健太が以から話していた、宅の改修相談をう会社を作るための計画だ。
私は、マウスにを置いたまましだけ躊躇した。
夫のを覗き見するようで、わずかに気が引けたのである。
以夫が楽しそうに独の話をした、私は笑顔で言った。
『いいじゃん。ちゃんと準備してからなら応援するよ』
そのの私の応援の言葉が、夫のでどう変換され、どう使われているのか。
私は、胸の奥のざわつきを抑えた。
を決して、そのフォルダをダブルクリックした。
画面に表示されたのは、何枚もの細かい表が並んだ事業資の計画だった。
番最初のページには、会社のロゴマークの候補まで丁寧に作られていた。
私は、それを読みばした。
資調達のページを探した。
画面をスクロールしていくと、『資繰りの予定表』という項目が見つかった。
そこには、私が全く予していなかった数字が並んでいた。
自己資500万円。
親からの支援資1000万円。
次のに、融関借入れ2000万円とあり、備考欄にさな文字でかれていた。
『担保提供:代表者自宅。所者である妻の同予定』
には『妻へ署名依頼』と注記されていた。
私は、画面を見つめたままけなくなった。
夫が義両親を居にませようとしていたのは、親の老が配だからではなかった。
義両親はマンションを売れば元におが残る。
賃のかからない居へ親をませ、その売却から1000万円を事業資に入れさせるつもりだったのだ。
そして、りない借入れは私名義のこのを担保として差しさせる。
夫ののでは、同居も親の資援助もの担保も、全てが決まった予定として計画に組み込まれていた。
でも、私は1度も同していない。
の担保の話など、1度もされたことはなかった。
私は、計画のデータを保した。
そして、に印刷した。
自分が夫から族としてではなく、都のいい資産として扱われているという事実。
それがたく胸に突き刺さっていた。
夜8を過ぎた頃、夫の健太が帰宅した。
私は、卓のに座っていた。
夫は、私を見るとし怪訝そうな顔をした。
「どうかしたのか?」
私は、何も答えなかった。
私は、卓のに置いた数枚のを指差した。
夫は、テーブルにづいた。
彼は、そのを見ろした。
それは、私が印刷した業計画の資調達ページだった。
夫は、瞬で顔を変えた。
「おこれ、何で見たんだよ」
私は、静かに答えた。
「共のパソコンにあったから」