"家計を分けた夫と、義家族の食事代72万円" 第15話
彼女は笑いながら尋ねた。
「で、あのはどれくらい耐えてるの?」
「今で2目よ。昨はふやけてドロドロになった餃子で夕を済ませて、今朝はいソーセージで作ったパサパサのサンドイッチをで流し込んでべてたわ。私はエビ、アボカド、サーモン、いチーズ。以は彼が『べない』って言う理由で買わなかったものを、今は全部べてるの」
絵里はしたように拍した。
「よくやったわ。1度痛い目を見ないと、自分がどれだけ恵まれてたか分からないのよ」
私たちは事を終え、のコーヒーを1杯ずつんだ。
私は自分の分の代として、5700円をスマートに支払った。
気分は全く悪くなかった。
以は健の族のために無駄におを消費していたため、おを節約しようと、こんないレストランでのランチにはほとんど来られなかった。
でも、今は全く節約する必がなかった。
私が稼いだすべてのおが、ただ私自の幸福のためだけに使われるからだ。
夕方、退勤した私は再びスーパーにち寄り、鮮な殻付きの牡蠣を買った。
私はずっとから、で牡蠣を料理してワインと緒に楽しんでみたかったのだ。
わせてフランスパン、カマンベールチーズ、鮮なイチジク、そして質な蜂蜜も買った。
計で8200円を使った。
私がに帰ると、健はひどくお腹を空かせたような惨な顔で、ソファに丸くなって座っていた。
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彼は昼休みに、会社の社員堂で600円のいカツカレーをべて昼を済ませたらしい。
それはがまずく、油がひどく古くて、胃がもたれたそうだ。
昼、彼は午ずっとお腹が痛かったらしい。
私は彼を瞥しただけで、買い物袋を持ってキッチンへった。
健は私のろ姿をめしそうに目で追ったが、ソファからちがってこうとはしなかった。
私は、自分のための至福の夕を準備し始めた。
しく買った牡蠣専用のナイフを取りし、殻を慎にこじけた。
砕いた氷をたっぷりと満たした皿のに牡蠣を美しく乗せ、鮮なレモン汁をから絞ってかけた。
バゲットはくスライスし、オーブンで表面がカリッとするまで軽く焼いた。
カマンベールチーズは別の皿に盛り、横にイチジクと蜂蜜を添えた。
グラスによくえたワインをなみなみと注ぎ、キッチンのテーブルに座った。
スマートフォンで静かなクラシック音楽を流した。
私は牡蠣をに運び、ゆっくりとわった。
は驚くほど柔らかく、濃なのがいっぱいに広がった。
すぐにワインをんで直しをした。
すべてが完璧だった。
健がフラフラとした取りでキッチンに入ってきて、テーブルのの景を見た。
氷のの牡蠣、級なチーズ、そしてワイングラス。
方、彼自の胃袋はひどく空いていた。
蔵庫のには、彼がすでに飽き飽きしてしまったパンと、残りわずかなソーセージがあるだけだった。
「里見」
彼は絞りすような声で言った。
私は牡蠣の皿からゆっくりと目をげた。
「うん?」
「もう、やめにしないか」
私は首を傾げた。
「何をやめるの?」
「これ全部だよ。別々におの管理をするの。以のように戻ろう」
私はワイングラスを置き、静かに答えた。
「健さん、まだたった2しか経ってないわよ。あなたがご自で直接提案したことじゃない」
「……」
「『最のやり方で正しい』って言っておきながら」
健は顔をしかめた。
「おがここまで字面通りに受け取るとはわなかったんだ」
「なら、どう受け取るべきだったの?」
私は彼を真っ直ぐに見据えた。
「あなたが別々におの管理をしようと言って、私はそれに同した。今、私たちは別々におの管理をしてるの。各自責任を持ってるのよ」
健は言い訳をした。
「俺の図は、そういうことじゃなかった」
「なら、あなたの図は何だったの?」
健はをこうとして、言葉に詰まり閉じた。
私を納得させる言葉が見つからず、彼は体を回してキッチンから逃げした。
私は残りのワインをみ干し、最の牡蠣をべ終えた。
自分の皿とグラスを綺麗に洗い、リビングへってテレビのドラマをつけた。