"母の友達" 第7話
「誰が共犯ですって? 私が、あのの共犯に見えるの?」
「じゃあ何なんだよ! なんでこのが今さらにがり込んで、でコソコソ昔の類を調べてるんだ!」
「悠介さん」 佳代さんが静かにをいた。 その落ち着いたトーンが、かえって私の逆を逆撫でした。
「私は、民の事援助サービスから派遣されて、このお宅に通っていました。恵さんが起きがれなくなって、正彦さんに頼まれたんです」
「事代……?」
「ええ。週に、最初は半だけの契約でした。でも、恵さんの状態がわしくなくて、正彦さんから直接、契約のを増やしてくれと頼まれたの。所にはられたくないから、勝から入りしてくれ、悠介さんにはただのお伝いのおばさんだと説するからをわせろと、そう指示されました」
佳代さんはテーブルのの類を枚、私の方へ押しした。 黄ばんだの複写伝票だった。『庭活支援・派遣実績報告』という表題のに、平成当の付と、父のサイン、そして「森」という印鑑が並んでいる。
「正彦さんは、私の印鑑を預かりたがりました。類の処理はこちらで括してやるからと。私は怪しいといながらも、をし乗せしてもらっていたろめたさがあって、く言えなかった。
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……でも、あるからおかしくなったんです。私が来ていないにも、フルタイムで介助に入ったことになっていた。父親の勤務先や互助会からる介護補助の申請に、私の名が使われていたんです」
「父さんが……正受をしてたって言うのか?」
「そんなげさな犯罪じゃないわよ」 母がたく言い放った。 「ただの、見栄とよ。自分が病気の妻を抱えてどれだけ苦労しているか、周囲にアピールして当を掠め取る方で、世には『完璧で円満な庭』を見せびらかしたかったのよ。あのは、自分がすべてを管理して、正しい形にえていないと気が済まないだったの」
母の言葉が、私の胸に突き刺さる。 父はいつも私に言っていた。「男は庭の責任を持たなきゃいけない」「おはお父さんが守ってやるから、配しないで勉しなさい」。その優しい声が、の奥で歪んだ残響となって鳴り響く。
「私が正に気づいて、もうサインはできないと断ったとき、正彦さんはひどく激昂しました」 佳代さんが淡々と続けた。 「すぐに契約を打ち切られ、度と敷居を跨ぐなと言われました。悠介さん、あなたが学にがる直のことです。それ以来、私はこのと切の関わりを断ちました」
「じゃあ……なんで今になって」 私の声は、もはやりではなく、崩壊寸の懇願にかった。
「父さんがんだからって、母さんを脅しに来たのか? 昔の正をバラすって?」
佳代さんはしそうに首を横に振った。
「違うわ、悠介」 母が言った。母はテーブルに両を置き、まっすぐに私を見つめていた。 「佳代さんを探しして、をいたのは私よ」
息が止まった。
「……母さんが?」
「そうよ。父さんのが終わって、遺品を片付けていたら、あの訂正ノートと、古い類の控えがてきたの。……私ね、ずっと怖かったのよ」
母の唇から、乾いた笑いが漏れた。
「私、あの頃の記憶がほとんどないの。自分がどれくらい寝込んでいたのか、何をべていたのか、あなたに何をしてあげられたのか……全部、お父さんから聞かされたことしか覚えていなかったの。『おはあの、泣いてばかりで悠介の面倒も見られなかった』『俺が全部配して、おを庇ってやったんだ』って、、呪文みたいに聞かされ続けてきたのよ」
母の指が、テーブルのの『訂正ノート』をく押さえつけた。
「でも、ノートを見たら、私の記憶とも、お父さんの言っていたこととも違う記録がほどあった。私は本当に、あのが言うような『役たずの狂った母親』だったのか。それとも、あのが自分に都のいいように私を縛り付けていただけだったのか。……それを確かめられるのは、あのこのにいた、佳代さんしかいなかったのよ」
のが真っになった。 母親を操り、庭を壊そうとしている敵だとっていた女は、母自が自分のを取り戻すために呼び寄せた、唯の証だった。