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"鍵をかけた部屋で、誰かがシャワーを浴びている" 第19話

彼女があなたの部の鍵を使って侵入したのは、確認できただけでも――過半で、計回です」

回。

息が止まった。界の端がチカチカと滅する。

「……回……?」

「はい。最初のうちは、あなたが確実にの昼だけでした。部に入り、エアコンの効いたリビングで過ごしたり、蔵庫のお茶をんだり、シャワーを浴びたりしていたようです。しかし、先の初めにアパートを追いされて以は……夜の侵入が増えています」

喉の奥が引きつり、声が掠れた。 「夜って……私が、寝ているに……?」

「ええ」 佐伯刑事は痛ましそうに頷いた。 「あなたが夜零に就寝し、栓をつけて朝の半まで起きないことを、彼女は同居していた頃の記憶からっていました。彼女は終で練馬に来て、午頃に鍵であなたの部に入り、洗面所を使ってなりをえたり、洗濯を回したり、始発までのを浴のに座って過ごしていたそうです」

ので、何かがガラガラと崩れ落ちていく音がした。

私がベッドで丸くなり、無防備に寝息をてていた暗のすぐで。 あいつは鍵を差し込み、静かにドアをけ、靴を脱ぎ、忍びで廊を歩いていたのだ。 回や回ではない。 何度も、何度も。 私がよい眠りのにいる、あいつは私の部の空気を吸い、私のを使い、私のすぐ数メートル隣にしていたのだ。

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「う……っ」 激しい悪寒に襲われ、胃ののものがせりがってきた。私はを押さえ、のめりに倒れ込みそうになった。

「丈夫ですか、梨さん!」 女性警察官が駆け寄り、背をさすってくれた。 や汗が額から顎へと滴り落ちる。

「……会わせてください」 私は震える唇を噛み締めながら、佐伯刑事に懇願した。

「え?」

「宮澤由佳に、会わせてください。顔を見て……聞かなきゃいけないことがあるんです」

「それはできません」佐伯刑事は即座に首を振った。「彼女は逮捕された被疑者です。証拠隠滅の共謀関係を疑われる能性のある物との接見は、接見禁止の措置が取られますし、精神な状態を考えても危険です」

「お願いします!」 私は机にすがりつくようにして叫んだ。 「このままじゃ、私……、自分ので息ができません! あいつが私の部で何をしていたのか、自分ので聞かないと……私、狂ってしまいます!」

私の尋常ではない気迫に、佐伯刑事と言葉を失った捜査官たちが線を交わした。

沈黙が流れた。 計の針の音だけが、部のに響いていた。

やがて、佐伯刑事がいため息をついた。

「……本来は認められません。ですが、宮澤の柄を検察庁へ送致するの、領置品の最終確認の続きという名目で、捜査員ち会いのもと、アクリル板越しの面談で分だけなら……例にを取ります。

ただし、事件の証拠に関する裏わせと取られるような発言は切慎んでください。しでも逸脱すれば、即座に打ち切ります」

「……ありがとうございます」

私はくをげた。

分、私はの留置管理課の面会へと通された。 央を分い透なアクリル板で仕切られた、狭い部だった。には丸子がつ。アクリル板の向こう側にも、同じ丸子が置かれていた。

鉄のドアがい音をててき、の留置管理官に挟まれるようにして、由佳が入ってきた。

化粧を完全に落とした顔は、気にくすんでいた。 トレードマークだった栗のボブヘアは乱れ、無ののスウェットを着ている。首には錠が嵌められ、腰縄が巻かれていた。 彼女は子に座らされ、錠だけがされた。

由佳はゆっくりと顔をげた。 アクリル板の向こうの私を見た瞬、彼女の瞳が微かに揺れた。

しかし、そこに浮かんだのは、昨のような涙でも、懇願でもなかった。 すべてを諦めたような、底れずえ切った、虚無のだった。

「……分です。始めてください」 背につ佐伯刑事が告げた。

私はアクリル板のさな通気に向かって、を乗りした。 のひらをアクリル板に押し当てる。たいプラスチックの触が皮膚に伝わる。

「由佳」

彼女は答えず、ただ私の線をじっと見つめ返していた。

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