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五十七回の夜と、四十七枚の告発

五十七回の夜と、四十七枚の告発

相楽 栞 完結 3

午前四時三十分、私は夫の料理店に四十七枚の告発文を貼り付け、姿を消した。「秘書さん、五十八回の夜、夫の世話をありがとう」――。 十二年間、厨房を守り抜いた妻を「ただの飯炊き女」と蔑み、外泊を繰り返した夫。だが、私が消えた直後、看板料理の味は崩壊し、店には区役所から「三日間の営業停止処分書」が叩きつけられる。 パニックに陥る夫の前に現れたのは、秘書の裏切りを暴く一本の音声データと、金庫に封印された空白のレシピだった。 二千万円の養育費を上乗せし、震える手で離婚届に判を押す夫を背に、私は静かに告げた。 「あのにゅうめん、これからは誰のために作ると思う?」

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