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"18年介護した義母が亡くなった翌日、私は横領犯にされた" 第12話

「警察に突きす、ですか」

静かに、しかし全員の鼓膜に確実に届く声でを切った。

「結構です。ぜひ、今すぐ呼んでください」

広の空気が、ぴきりと凍りついた。 由加里のわざとらしい泣き顔が、怪訝そうに固まる。

「……は? 何を言って――」

「警察を呼ぶなら、私の方からも業務横領および私文偽造、それから詐欺罪の被害届を提します。そのための資料は、すべて揃えてまいりましたので」

私はバッグのファスナーをけ、束の分いクリアファイルを取りした。 まず枚目。 の公印が押された、直の取引履歴証。

それを、宗男叔父のの座卓に、滑らせるように置いた。

「佐子さんの座から百万円が消えたのは事実です。ですが、それは私が現を窓で引きしたものではありません。すべて、張所のATMからキャッシュカードで送されたものです」

「なっ……」

由加里の喉から、奇妙な音が漏れた。

「送先は、株式会社ネクサス・コンサルティング」

私は枚目の類を、親族たちのに広げた。 法務局で取得したばかりの、ネクサス・コンサルティングの商業登記簿謄本。

「代表者は鮫島竜司。都内で無登録の貸業を営む、いわゆるヤミ融のトンネル会社です。そして――」

私は差し指を伸ばし、役員欄の文字をく叩いた。

「取締役の欄に、由加里。

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あなたの名がありますね」

広が、を打ったように静まり返った。

親戚たちの線が、斉に私から由加里へと移した。 由加里の顔から、さっと血の気が引いていく。

「な、何よそれ! らないわよ、そんなの! 名義を勝に使われただけよ!」

「名義貸しですか? それ自体が犯罪ですが、言い逃れはできませんよ」

私は枚目の証拠を卓に叩きつけた。 自宅のスマートインターホンが録画した、昨朝の画データのプリントアウト。 タイムスタンプと、由加里がに鳴り散らした言葉の反訳。

『私、もう待てないのよ! 鮫島のところが毎話してきてるの! 今に利息だけでも入れないとに乗り込むって脅されてるんだから!』

「文字起こしだけではありません。音声データも、クラウドと弁護士のサーバーに保してあります。聞きますか? 叔父様方」

宗男叔父が、震えるで登記簿と反訳を拾いげた。 その顔が、りと困惑で歪んでいく。

「由加里……お、ヤミからを借りていたのか……?」

「ち、違う! 違うのよ叔父さん! これは、あの女の罠よ!」

由加里がヒステリックに叫び、ちがった。 元がふらつき、座卓のの湯呑みがガタガタと音をてる。

「お母さんが、私にくれたおよ! 借の始末をつけてくれるって、お母さんが自分で振り込んでくれたの!」

「ほう」

私はややかに角を吊りげた。

「では、百万円は私が奪ったのではなく、あなたが自分の借返済のために受け取ったものだと、いま親族ので自したわけですね」

「あっ――」

由加里が、自らのでを塞いだ。 だが、もう遅かった。

親戚たちのに、揺と嫌悪の波が気に広がっていく。 「由加里ちゃんが……?」「じゃあ、美さんは無関係だったのか?」「ヤミって、私たちのところにも取りてが来るんじゃないのか!?」

「待ちなさい」

宗男叔父が、額に脂汗を浮かべながら声を絞りした。

「だが、佐子さんの申述がある! 本が美さんにを脅し取られたといてあるんだぞ! あれはどう説するんだ!」

「それこそが、この企ての最も醜悪な部分です」

私は枚目の類を差しした。 療養型病院から正式に示させた、の護記録とカルテの写し。

「申述の付は、です。ですが、このの午から、佐子さんは識レベルJCS III-100の昏状態にありました。医師の診断にも『自発な疎通は能』と記されています」

カルテの該当箇所を、赤ペンで囲んだ部分を見せる。

「そんな状態のが、自力で弁護士に連絡し、申述を作成できるはずがありません。そして、カルテの記録を見てください。午分、由加里さんがで病に入し、分滞しています」

私は由加里を瞥した。

「あなたは、昏状態の母親のかないを取り、あらかじめ用していた類に無理やり実印を押させた。

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