みかん小説
本棚

"「魚臭いから焼肉屋へ」30人を連れ去った義妹が広めた嘘" 第8話

これは、曜の夕方に理恵さんが同窓会のグループチャットに投稿した発言の全記録です』

送信されてきた枚のスクリーンショット。

そこには、理恵のアカウントから投稿された、おぞましい文面が並んでいた。

曜、午分。私が「、名様で準備して丈夫?」とメッセージを送る、わずか分の投稿だった。

『みんな緊急事態! 魚から連絡があって、厨でノロがちゃったんだって! の宴会、絶対に使えないって言われちゃった(泣)でもして! 私が必に頼み込んで、牛吉の座敷を押さえたから!急な変更で仕入れが変らしくて、会費は当初の千円から万円になっちゃうけど、みんなの全のためだから許してね! 差額の千円は、牛吉さんへの特急料です!』

画面を持つ私の指先が、りで激しく震えた。

曜の夕方の点で、理恵はすでに「魚が毒をした」というシナリオを同窓全員に吹き込んでいたのだ。そして、その直に私へ「分きっちり準備しといてね〜!」と返信を寄こした。

牛吉へを誘導し、あたり千円、計万円の「架空の特急料」を懐に入れるため。魚にキャンセル料を請求させないよう、あらかじめ「事故を起こした悪者」に仕てげておくため。すべては、最初から綿密に仕組まれた詐欺だったのだ。

広告

メッセージの最に、澤さんはこう結んでいた。

『品の全と信用を何よりんじる仕事に就く者として、の舗に毒の濡れを着せ、私腹を肥やすような為を絶対に過することはできません。とも話しました。私たちは、この件を同窓会内部の銭トラブルおよび名誉毀損事案として、徹底に追及する所です。つきましては、奈緒様さえよろしければ、決定な証拠をもうつお渡ししたいのですが』

息を呑む。

「決定な証拠……?」

私が返信を打つもなく、事務所のファックスが甲い子音を鳴らし始めた。

ガタガタと音をてて吐きされてきたのは、に印刷された枚の文だった。番の用を見た瞬、私は息を止めた。

それは、牛吉の主・森田さんのきメモが添えられた、枚の契約のコピーだった。

『奈緒さんへ。昨夜のうちに控えを引っ張りした。あいつが曜にうちと交わした、宴会の予約申込だ。番の「特記事項」を見ろ。森田』

震えるで、用の番を目で追う。

そこには、牛吉のスタンプとともに、理恵の署名、そして信じがたい条件が印字されていた。

【幹事様特別優待条件】、名様以のご予約につき、幹事名様分の代(千百円)を全額無料とする。、期団体予約特典として、商共通お事券万円分(万円券×枚)を幹事代表者へ呈する。

ので、バラバラだったピースが瞬で音をてて組みわさった。

参加者から集めた会費:万円(万円)。牛吉への実際の支払い総額:万千百円(名分×千百円、幹事名無料)。

差額:万百円。さらに、商のお事券:万円分。

理恵は、たった夜の同窓会を利用して、万円以の当な利益を自分の元に残そうとしていたのだ。

そのを円も減らさず、完全に自分の懐へしまい込むために。魚の万円の料理をゴミ箱へ放り捨てさせ、「毒をしたが悪い」と吹き込んでキャンセル料を踏み倒そうとした。

すべてが、辻褄がった。あまりの浅ましさに、胃の奥から酸っぱいものが込みげてくる。

ピロン、とスマートフォンが鳴った。澤弘美さんからの、追伸だった。

『、そして私を含めた幹事会の主メンバー名で協議いたしました。の曜、午。元駅の公民館、第会議を押さえました。理恵さんには「同窓会の会計報告と残の精算をうため、領収を持って集まってほしい」とだけ伝えてあります。彼女はまだ、私たちが牛吉の細や魚様の証拠を握っていることをりません。奈緒様。もし能であれば、の夜、その会議へお越しいただけないでしょうか。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: