みかん小説
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"私が外した保証人、身代わりは義母" 第8話

という防壁を「母親の」にすり替えただけだった。

「先って類を作って見せれば、相は信用する。親戚ので発表してしまえば、母親も断れなくなる」

由の浅はかなイベントの恵と、元夫の肥化した見栄が、透けて見えた。

私はコンサルタント会社に対し、即座に返信を打った。

『私は当該会社をすでに退職・婚しており、本事業には切関与しておりません。提示されている数値についても承認しておりませんので、直接責任者へご確認ください』

送信ボタンを押し、く息を吐きした。

もう、私が止める筋いはない。 が自分で仕掛けた罠に、自分たちでを突っ込もうとしている。

その週末、由からショートメッセージが届いた。

『お姉ちゃん、来週の曜に名古クラウンホテルで、私たちのお披目パーティーをくことになりました。舗のレセプションも兼ねて、親戚やの資者の方もたくさん来てくれます。お姉ちゃんにも、私たちが本気だってこと、認めてほしいな。招待状送るね』

相変わらずの、無神経極まりない文面。 姉から夫を奪い、会社を奪い、今度は自分の「成功」を見せつけて謝らせたいのだろう。

私は画面を見つめたまま、く返信を打ち込んだ。

『あなたの結婚も事業も、すべてあなたの責任です。

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度と私を巻き込まないでください』

送信を終えると同に、妹の番号を着信拒否に設定した。

曜。 名古内は、れの穏やかな空が広がっていた。

私は午に溜まっていた洗濯を済ませ、所のスーパーで買った材で、静かに自分のためだけの昼を作っていた。

誰の嘘に怯えることもなく、誰の嫌を伺うこともない、贅沢な静寂。

だが、同じ内の級ホテルの宴会では、まったく別の空気が渦巻いていた。

そのの惨劇の全貌を私がることになったのは、夕方、本の話によってだった。

話をかけてきたのは、敏さんではなかった。 元夫の叔父で、かつて建材会社を経営していた林武志さんだった。

『……佳奈さんかい? 武志だ。突然すまないね』

武志叔父さんの声は、信じられないものを見たのようにく、酷く疲れていた。

「武志叔父さん……どうされたんですか?」

『今、ホテルのロビーなんだがね。とんでもないことになった。おさん、弘が今配ったあの……ってたのか?』

叔父さんの言葉の端々から、宴会で起きた獄のような景が、々しくち現れてきた。

会には親戚同が集まり、座には郎婦として着飾った弘と由が並んでいたという。 再婚の報告と、しい会員制レストランのを祝う盛なパーティー。

「今度こそ、本物の族と本物のを形にします!」

弘はマイクを握り、得満面でスピーチをぶちげ、親戚たちから拍を浴びていた。 由は淡い桜の訪問着にを包み、勝ち誇ったような笑みを浮かべて、来賓のひとりに印刷されたばかりの豪華な事業パンフレットを渡して回った。

主賓席には、材卸の社。 そして、息子のれ台に目を細める敏さんの姿があった。

「由さんは本当に気が利くね」「弘も派な事業だ」 親戚たちの無責任な称賛がび交う、異変は、宴会が半に差し掛かったに起きた。

建材会社を経営し、融資の酸いも甘いもっている武志叔父さんが、元のパンフレットを老鏡越しに眺めていて、眉をひそめたのだという。

「おい、弘。この2000万の融資計画、なんだこの担保物件は」

その声に、隣に座っていた敏さんが何気なくパンフレットに目を落とした。

『資調達計画・信用補完枠』

そこに印刷されていたのは、見慣れたカラー写真だった。 敏さんが以暮らし、夫と弘を育てげた、昭区の自宅。

所、番、敷面積、建物の平米数。 すべてが克に記されていた。

そして、そのに刻まれた太い文字。

『担保提供予定:所者(林敏)より包括取得済。根抵当権設定続き』

敏さんのが、を握りつぶすように震え始めた。

「……待って」

静まり返った主賓席で、敏さんの掠れた声が響いた。

「これ……私のよね?」

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