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"初婚のはずの夫、新婚のベッドの奥に4年前の結婚写真" 第6話

リノベの契約の原本とか、登記の続きをしてくれる司法士の連絡先とか」

私がそう返すと、健太の目がすうっとたくなった。なっていたが、静かに引かれる。

「美咲、まだ昨のことを引きずってるのか? 過に度失敗したからって、今の僕まで疑うのはフェアじゃないよ。夫婦のに番必なのは、信頼だろ」

被害者のような顔をして、相に罪悪を植え付ける。これがこの男のなのだ。

その、玄関のインターホンが鳴った。

画面に映ったのは、袋を両に提げた義母の恭子だった。健太が素くちがり、玄関へ向かう。「あ、母さん。かったね」

あらかじめ呼んでいたのだ。私に逃げを与えないために。

「美咲さん、こんばんは。健太から聞いたわよ、なんだかギクシャクしてるんですって?」

リビングに入ってきた義母は、親しげな笑みを浮かべながら、作りの煮物のタッパーをテーブルに広げた。だが、その線は私の表を品定めするように細く尖っている。

「夫婦なんてね、最初はみんななんだから、さな隠し事くらいあって当たりなのよ。過の戸籍のことなんて、これからの活に関係ないじゃない。それより健太、リノベのお話はんでるの?」

「今、美咲に説して納得してもらったところだよ」健太がワインをに含みながら、平然と嘘をつく。

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義母はがを得たりとばかりに、私の隣に座り直し、私の膝にぽんとを置いた。

「よかったわ。美咲さん、男のをててあげるのが賢い妻の役目よ。健太は産のプロなんだから、おの采配を任せておけば絶対に損はさせないわ。あなたの切なおも、健太の信用と緒に運用してもらうのが番全なの。し渋るなんてみっともない真似、世体が悪いわよ」

背筋の毛穴が逆つような覚だった。義母の言葉の端々に、「く息子にをせ」という烈な圧力が滲みている。

「お義母さん」私は真っ直ぐに義母の目を見つめた。「この部、健太さんが独代に買ったんですよね?」

義母の目が瞬、泳いだ。タッパーの蓋を閉める指先が、微かに止まる。

「え、ええ……もちろんそうよ。あの子が若い頃に苦労してに入れたおじゃないの」

「そうですか」私はそれ以、何も言わなかった。この母親も、共犯だ。息子が妻の部に居座り、次の妻からを騙し取ろうとしていることを、確実にっていながら加担している。

「来週曜の午には、美咲の座から僕の座に送してくれればいいから」健太が事も無げに言った。

私はただ、静かに頷くふりをして、グラスのたいを喉へと流し込んだ。

翌、曜の朝。健太が趣のゴルフ練習へかけたのを見計らい、私はすぐにを起こした。

掛かりは、あのベッドのの箱にあった『澤真由』という名。そして、写真の裏にあったインテリアデザインの仕事具。

私はオフィスのデスクで使っている業界のデータベースと、広告代理の制作ネットワークを総員した。世田、目黒エリアで活している女性のインテリアデザイナー、澤真由。

見つけるのに、もかからなかった。駒沢通り沿いにさなデザイン事務所を構える、著名な空デザイナー。事務所のウェブサイトに掲載されていた代表者の顔写真は、あののウェディングドレスの女性と完全に致していた。

私は呼吸を度し、事務所の代表メールアドレス宛に、極めて簡潔な文面を打ち込んだ。

『突然の躾なご連絡をくお詫び申しげます。現、世田区代沢のメゾン・ド・セリーヌ○○○号に居しております、藤澤美咲と申します。藤澤健太の現の妻です。貴殿が所権をお持ちである同物件の賃貸借契約、および今の権利関係につきまして、どうしても直接ご確認させていただきたいな事実がございます。突然のことでご迷惑とはじますが、分だけで結構です、おをいただけないでしょうか』

送信ボタンを押したあと、指先が微かに震えていた。無されるかもしれない。

あるいは、激して健太に直接連絡がくかもしれない。

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