"車椅子の看板娘と一億円の代償" 第15話
「幸い、うちにはを傷つけることに何の躊躇もねえ、のイカれた獅原がいたからなァ! 実に移すなんざ、した問題じゃなかったぜ!」
「……ほう。なるほどな」
俺はりで界が狭まるのを必に堪え、く唸った。
「やはり……たったそれだけの理由だったか」
俺の反応を見た神宮は、怪訝そうに目を細めた。
「あァ? ……もしかしてお、あのうどんの主とりいだったりするのか? 泣きつかれでもしたか?」
「ああ、昔からの恩でな」
俺は銃をミリ単位で神宮の眉にわせ直した。
「おらがやった悪の数々、嫌というほど聞かされたよ。……許せねえな。本当に、のを何だとっていやがる」
神宮はケラケラと嘲笑った。
「バカ言うなって! のなんざ、どうでもいいんだよ! 言っただろうが! 俺は王会よりも黒龍会をくしてやるんだってよォ! そのためには、どうしてもあの商のが必だったんだ! それなのに拒否しやがったあいつらが悪いんだよ! ただのカタギの凡のくせによォッ!」
「…………」
その言葉を聞いた瞬、俺ので言葉による対話のは完全に終した。
「自分勝な寝言は……そこまでにしておくんだな」
「あァ!? 何だと――」
神宮が引きを引こうとした刹、俺のチャカの銃がを噴いた。
パァンッ! パァンッ!
乾いた破裂音が連続して響き渡る。
広告
神宮は鳴をげて咄嗟にポーチの太い柱の物へとを滑り込ませた。しかし、完全に躱しきることはできなかった。
「ぎゃああああっ!!」
肉を抉る鈍い音とともに、階段のに鮮血がび散った。俺の放った銃弾の発が、神宮のの膝を正確に撃ち抜いていたのだ。
神宮は銃を取り落とし、畳を転がりながらを押さえて激痛に絶叫した。
「ちくしょうッ! てめえ、いきなり引きを引くなんて……卑怯だぞッ!」
脂汗を流し、痛みに顔を歪めながら喚き散らす神宮を見ろし、俺は徹に階段を登っていった。
「……卑怯だと?」
俺は倒れ伏す神宮のにち、銃をその額へと突きつけた。
「卑怯なわけがあるか。……っていうか、どのでそれを言っているんだ、このボケナスが」
俺の氷のような声音に、神宮の鳴が喉で引き攣る。
「何の罪もない女子を討ちにして未来を奪った貴様らの所業と、今のこれと、どちらがどれだけ卑怯か……まだそのりないで理解できねえのかよ? そのあまりの勝さとバカさ加減が、これ以ないほど腹たしいんだよ」
俺がチラリと庭へ線を向けると、疾が静かに歩み寄ってきて、無言でく頷いた。
庭を見渡せば、数名いた黒龍会の組員たちは残らず叩きのめされ、庭や面のにボロボロになって転がっていた。
王会の組員たちにきな負傷者はいない。どうやら、この戦いも完全に幕引きのを迎えたようだった。
俺は再び、から血を流して震えている神宮蓮に線を戻した。
「神宮蓮。……命が惜しければ、条件をめ」
神宮が怯えた瞳で俺を見げる。
「うどんの主と、その傷つけられた娘に対し、おの全財産を慰謝料として支払え。……そして、今度と、あの商とその関係者に切をさないと、指を詰めて誓え」
俺は銃の撃鉄を、カチリとたい音をてて起こした。
「さもなくば……今すぐ、この黒龍会の本にを放ち、おをそののに埋めてやる」
「ひっ……!? ひ、ィ……!? お、それ本気で言ってるのかよ……!?」
神宮の顔が恐怖で真っ青に染まる。
「本気に決まっているだろうが。俺がこんなところで、ハッタリの嘘をつくタマに見えるか?」
を負傷し、ちがることすら叶わない神宮は、悔しさと絶望の入り混じった目で俺を睨みつけていた。だが、その線は泳ぎ、周囲を見回して助けを求めている。
俺はややかにを鳴らした。
「見ろよ。本でこれだけの騒ぎを起こしたっていうのに、黒龍会の会も、の幹部も、誰も助けに来ねえじゃねえか。……これが、おの組のでの本当のち位置なんじゃないのか?」
「…………っ!」
神宮の体がビクリとねた。図だったのだ。
奴のスタンドプレーと暴は、黒龍会の執部からもすでに切り捨てられ、厄介払いされていたに過ぎなかった。