"車椅子の看板娘と一億円の代償" 第14話
刀、鉄パイプ、刃物をにした数名の男たちが殺気を放っている。
そして、その群れの、玄関ポーチの階段のに、ひとりの男がっていた。
神宮蓮だった。
級そうな柄物のシャツの胸元をきくはだけさせ、煙をくわえた神宮は、混乱するでもなく、元に卑た笑いを浮かべてこちらを見ろしていた。
「おお……久しぶりだな、神宮蓮。数の抗争以来じゃないか」
俺は歩にて、階段のの男をややかに見据えた。
神宮は煙の煙をふぅーっとく吐きし、わざとらしい仕で肩をすくめてみせた。
「そうだなあ。覚えておいてくれて、ありがとよォ。……の王会若様が、この俺のを覚えていてくださったとは、非常に栄だぜぇ?」
品な嗤い声が、庭先に響く。
「それは、俺に対して喧嘩を売っているのか? 俺の記憶力が悪いとバカにしているようにしか聞こえんがな」
俺がドスの利いた声で返すと、神宮はケタケタと喉を鳴らした。
「俺だって、よく覚えているさ。……自分の組を潰すって宣言した男の顔と名くらいなァ!」
神宮はゲラゲラと品に笑い転げた、すーっとその表から笑みを消し、蛇のような酷なを宿した瞳で俺を睨みつけてきた。
「実はさぁ……。俺、いうちにおら王会に攻め込もうと画策してたんだよねぇ」
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「ほう……それは、何故だ?」
「何故って? 理由は、おらが番よくってるはずじゃねえか。……『獅原淘汰』の名をらないとは言わせねえぞ」
神宮は淡々と言い放った。しかし、その声にも表にも、部を失ったことに対する悼やりのは、爪の先ほどもこもっていなかった。
俺は眉をひそめ、吐き捨てるように尋ねた。
「……なんだ。さすがのテメエでも、部があの世にっちまったことはショックなのか?」
神宮はを鳴らし、底笑しそうに顔を歪めた。
「フンッ! ショックぅ? バカを言うのも概にしろよ! この俺がなぁ、々部のがくたばったくらいで、ショックを受けるわけねえだろうが!」
男は唾をばしながら、己の醜悪な本性を隠そうともせずに吼えた。
「ただ……王会を攻める『義名分』ができて、底良かったとっただけだわ! あの真っ赤に染まった物置の体を見てなぁ! アハハハッ!」
その言葉を聞いた瞬、俺の胸ので何かが完全に弾けんだ。
「……なるほどな。どこまでも救いようのないゲスだ」
「数に舐めさせられた屈辱……今、ここでらしてやるわァッ! 者ども、やっちまえッ!」
神宮の号令とともに、黒龍会の組員たちが斉に雄叫びをげて襲いかかってきた。
「応ッ!!」
王会の男たちも迎え撃ち、両組織の全面衝突が幕をけた。
ドゴッ! バキッ!という鈍い打撃音、骨の軋む音、号と鳴が庭の至る所で炸裂する。王会の連携は完璧だった。疾が確に指示をばし、数で勝る黒龍会の組員たちを瞬くに各個撃破していく。
俺は部たちの全を界の端で確認しながら、懐からチャカを引き抜き、階段のの神宮蓮へと真っ直ぐに狙いを定めた。神宮もまた、嘲笑を浮かべながら懐から拳銃を取りし、俺へと銃を向ける。
互いに銃を突きつけい、緊迫した睨みいが数秒続いた。
俺は引きに指を掛けたまま、静かにをいた。
「神宮。元の商のうどんを……っているな?」
神宮の眉が微かにく。
「あそこの娘が、貴様の組員……獅原淘汰にを切りつけられた。……どうしてそんなな真似を獅原にさせたのか、きっちり説してもらおうか」
銃を向けって対峙する、神宮はしばらく真顔を保っていたが、やがてぷっと噴きすようにして、再び卑た笑みを浮かべた。
「おいおいおい……! そんなことも、わざわざ説しなくちゃ分からねえのかよォ?」
神宮は嘲笑を交えながら、平然と言い放った。
「決まってんだろうが! あのうどんのババアがよォ、なかなかを譲ろうとしなくてウザかったからだよ! どうしたら言うことを聞かせられるか散々考えた結果なぁ……あの娘を痛めつければ、うどんの主も恐怖でくだろうってったのよォ!」
神宮のから語られたは、予していたとはいえ、あまりにも浅ましく、あまりにも勝なものだった。