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"「ここは新妻の家」と笑う義母へ突きつけた、青い契約書" 第11話

画面に、直ヶのカード利用細がずらりと並ぶ。

・座 級フレンチレストラン:86,000円 ・名百貨 ベビー用品売:142,000円 ・級ホテル スイートルーム宿泊費:210,000円 ・成田空港 免税:68,000円 ・ホノルル 級リゾートホテル滞費:540,000円

「ハワイでの豪遊。に買い与えたブランド品のベビー。族全員でべた豪華なディナー。……これ、全部私の座から引き落とされる設定になっていたんですよ」

「ひっ……!」 義母が喉の奥でい鳴をげた。

「浩司はね、自分のおであなた方をハワイに招待したんじゃない。私のカードを勝に切り、私が、自分のも買わずにコツコツ貯めてきたおを盗んで、見栄を張っていただけなのよ!」

義母は震えるで胸元を押さえ、崩れ落ちるようにソファーへ倒れ込んだ。 「そ、そんな……浩司が……私の自の息子が……棒みたいな真似を……?」

「棒そのものですよ」 私は元のスマートフォンを操作し、クレジットカード会社のデスクへ発信した。 スピーカーフォンにする。

数回のコールの、オペレーターの落ち着いた声が流れた。 『お話ありがとうございます。カスタマーサポートでございます』

「佐藤由美と申します。私の名義で発している族カードについて、至急利用止の続きをお願いしたいのですが」

『かしこまりました。

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ご本様確認のため、とお話番号をお願いいたします』

私は淀みなく個報を伝え、淡々と指示をした。 「会員番号〇〇〇〇に紐づく、追加カード――名義・佐藤浩司の族カードを、今この瞬に止してください。盗難や紛失ではなく、本会員のによる即解約です」

『承いたしました。ただいまシステムで続きを完いたしました。現刻をもちまして、佐藤浩司様の族カードは切の決済が能となります』

「ありがとうございます。それから、私のメイン座からの自引き落とし設定も、すべて解除の続き類を送ってください」

『かしこまりました。速やかにお配いたします』

通話を切ると、リビングには静寂だけが残された。

今、ハワイは昼のはずだ。 浩司は今頃、義妹たちを連れてどこかの級レストランで事をしているだろうか。 それとも、が逃げしたこともらず、ブランドで産物を物している頃だろうか。

レジに差しされた私のカードが、エラーを吐きす。 員に怪訝な顔をされ、何度も械に通し直す夫の姿が、鮮に脳裏に浮かんだ。

「あ、あんた……なんてことをするのよ……!」 義母が震える指で私を指差した。 「浩司たちが今ハワイで困るじゃないの! ホテルのチェックアウトもできないし、帰りの代だって……!」

「困ればいいじゃないですか」 私はたく言い放った。 「の丈にわない贅沢をしたツケを、自分で払うだけの話です。……お義母さん、あなたもくてってください。今すぐ」

「な……!」

「ないなら、今ここで警察を呼びます。の賃貸物件に居座る法侵入者として、引きずりしてもらいます」

姉が静かに受話器をに取り、110のボタンに指を添えた。 その毅然とした態度に、義母は腰を抜かしかけながらちがり、転がるように玄関へと逃げていった。

バタン、と度目のドアの音が響き、今度こそ、部には姉と私のだけになった。

「……由美、丈夫?」 姉が私の肩を抱き寄せてくれた。

その瞬、張り詰めていた糸がふっと緩み、腹部の痛みがずしりとく押し寄せてきた。 私はダイニングチェアにく腰掛け、両で顔を覆った。

悔しかった。 けなかった。 こんな劣なたちのために、私のの最も輝いていたはずのを捧げてしまったことが、悔しくてたまらなかった。

「泣いていいのよ、由美」 姉が優しく背をさすってくれる。

「ううん……泣かない」 私は顔をげ、涙を指先でく拭った。 「泣くのは、あいつら全員を本当の獄に叩き落としてからにする」

そのの夕方。 姉のを借りて、私は部のにある「私の切なもの」だけをスーツケースに詰めた。

母の写真。形見の漆器と、拾い集めた真珠のネックレス。 私が自分で買った本や、お気に入りのリネン類。

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