"私のカードを盗んだ義母が、夫の隠し口座で120万円使った" 第16話
博之はをうようにしてを伸ばし、私のズボンの裾を必に掴もうとしましたが、私は汚い虫でも触れたかのように嫌悪もあらわにスッとを引いて避けました。
博之は空を切ったをにつき、涙声で苦しい言い訳を始めました。
「え、絵里、頼むから俺の話を聞いてくれ。あれは全部、俺たちの将来のために、仮通貨で発きく当てて儲けしたら、そのにおを驚かせてやろうとって……」
私は子から勢いよくちがり、彼を酷に見ろしてその言葉をピシャリと遮りました。
「ふざけた言い訳はやめなさい。いいこと、今の来事について、今すぐ警察署に駆け込んで自分の実の母親がおの巨額の隠し財産を盗んだって告訴するか、それともを閉じて私の言う通りにしくしているか、今ここでどっちかに決めなさい。おの母親が沖縄の免税で使い込んだあの120万円は、者の特権だなんてふんぞり返っていた姑の能レベルにぴったりの、い勉代だといなさいね」
私はその夜のうちに、隠し財産の証拠を突きつけて博之を徹底に追い詰め、共財産の放棄と慰謝料の支払いを認めるの案に、震えるで実印まで押させました。
それから2、沖縄発のが夕方の羽田空港に着陸しました。
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到着ロビーに現れたお義母さんには、2に発したのあの威張り散らした華やかな姿は見るもありませんでした。
お義母さんはたった1で、自分の体よりもきな免税の袋を3つも両に抱え、まるで夜逃げでもしてきたのようなみすぼらしい体で到着ゲートからトボトボとてきました。
あの緒に旅にった婦会の女たちは、免税でみっともない騒ぎが起きた直、すぐにのひらを返してお義母さんと縁を切りました。
予約していた同じホテルの部を使うことすら即座にキャンセルされ、おまけに婦会のLINEのグループトークからも容赦なく制退会させられてしまったのです。
お義母さんは空港のロビーで、そのい袋をに引きずるようにして歩きました。
今やその袋のを満たしているのは、きらびやかな級ブランド品などではなく、お義母さんの残りの余をきたまま押しつぶすような恐ろしい借のでした。
免税側の最終な対応は、極めて断固たるものでした。
限定商品の特性と、顧客自による図な包装およびタグの封が原因で、バッグとスカーフの半のブランド品は返品の判定をされました。
かろうじてをつけていなかった健康品のセット数箱だけが返されたものの、まるまる残った100万円を優に超える額は、来、血も涙もないカードの請求としてい込んでくる予定でした。
お義母さんはどうしても自分のに1で帰る勇気がず、あつかましくもずぶとく、そので川崎の私たちのボロアパートへと向かい、インターホンを鳴らしました。
鍵のいていたドアがギイときました。
すでに私がてったの部のリビングでは、博之がソファのに体のようにだらりと伸びており、全体には物の焼酎の匂いがツンとをつくようにち込めていました。
はまさにの踏みもない荒れ果てた状態で、空になったチューハイの缶や焼酎の空き瓶がいくつも転がっていました。
お義母さんはその異様な景に気圧され、消え入るような声で息子の顔をうかがいながらへ入り、玄関に3つの袋をそっとろしました。
「ひ、博之……」
その声を聞いた瞬、博之はバネでも弾かれたようにソファからね起きると、テーブルのに置かれていたみかけの焼酎のガラス瓶をに取り、玄関の母親の元に向かってありったけの力で投げつけました。
ガシャーンというすさまじい音が響き、ガラス瓶がまたたくに々に砕け散りました。
烈なアルコールの匂いが部にふわっと広がり、鋭いガラスの破片がお義母さんの首にび散って浅く傷つけました。
お義母さんは度肝を抜かれてギャッと鳴をげ、両で顔を覆ったまま玄関の鉄のドアに背をピタッと貼りつかせました。