"私のカードを盗んだ義母が、夫の隠し口座で120万円使った" 第6話
私は残業と酒のせいで赤く濁った夫の目元を、ただじっと見つめました。
1200万円ものを隠し座に眠らせておきながら、この男はこんな恥らずな言葉を吐いても、まばたき1つせず堂々としていました。
私はの奥底で湧きがる軽蔑を押し隠し、静かに頷きながらテーブルのの布巾をに取りました。
そして、博之がスプーンを投げ入れた拍子にテーブルにポタポタとこぼれたお噌汁のしずくを、綺麗に拭き取りながら答えました。
「わかりました。、私の座から5万円、共通の活費座に振り込んでおきますね」
私の従順な返事を聞くと、博之は満げにで笑い、再びお椀を持ちげてお噌汁をきく1すすりました。
こうして曜の夜は静かに更けていき、運命の曜の朝がやってきました。
のやり取りや記録からすべてらかになったことですが、曜の朝、国の沖縄の空気にはよい潮のりが混じっていました。
黒塗りの級送迎が、沖縄で1番きな国際免税の正面入りに滑るように止まりました。
こののために調した真っ赤なワインレッドのトレンチコートでばっちりと決めたお義母さんが、華やかにパーマをかけた婦会の女性たちの護を受けながら、気揚々とからりちました。
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婦会のリーダー格であるご所の奥様が、お義母さんの腕に自分の腕をガシッと親しげに絡めて声を弾ませました。
「あらやだ、幸子さん。このコート、本当にあなたのお顔をパッとるく見せてくれるわね。それより、今の豪華なランチはあなたのおごりだってこと、もちろん忘れてないわよね?息子さん、本当に親孝で羨ましいわ。あなたは京ですっかりいいご分になったじゃないの」
お義母さんは褒めちぎられて背筋をピンと伸ばし、角をまで届きそうなほどきく引きげて笑いました。
そして、周りの友たちに聞こえるようにわざときな声で自げに答えました。
「いやあ、もうあの子ったら本当に真面目すぎるからさ。お母さんがせっかく沖縄へ旅にくんだから、おをパーッと使ってこいってうるさいのよ。さあさあ、ち話もなんだから、に入って々と見てみましょうよ」
お義母さんを先に、は免税のへとを踏み入れました。
免税の1階フロアは、世界な級ブランドの舗で隙なく埋め尽くされていました。
井のまばゆい照がピカピカに磨かれた理のに反射し、目がくらむほど華やかなを放っています。
お義母さんはバッグを揺らしながら、アルファベットのロゴが交差した名な級ブランドのへと堂々と歩いていきました。
磨かれたガラスのショーウィンドウのには、今シーズンの作バッグがスポットライトを浴びて美しく陳列されていました。
お義母さんはなガラスのドアを押しけて内に入ると、ショーケースの真んに飾られた黒いカーフスキンのバッグをためらいなく指さしました。
「員さん、これちょっとしてみてちょうだい」
い袋をはめた員がうやうやしくをげ、丁寧な態度でケースから黒いバッグを取りして差ししました。
すぐ隣にいた奥様がバッグの表面に指先で触れ、げさに目を見いて騒ぎてました。
「あらまあ、ちょっと見て、これ革がすっごく柔らかいじゃないの。さすが流ブランドね、これ何10万円もするんじゃないの?」
お義母さんは員に気づかれないようにバッグの奥のい値札を裏返し、ちらりと目で数字を追いました。
そこには、85万円という数字が印字されていました。
お義母さんはわず唾をごくりとみ込み、バッグに触れていた指先がかすかにピクッと震えました。
しかし、顔をげて自分を取り巻く婦会の女たちの目にるい羨望と嫉妬のを見た瞬、お義母さんの胸をかすめたほんの瞬の迷いは、巨な虚栄に完全にみ込まれてしまいました。
お義母さんは豪にを振り、員に向かってらかに命じました。