みかん小説
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"三人だけの家族写真と、消された私" 第12話

「……これで、親戚には伝えたよ」 「ありがとう。でも、番事な相が残ってるわ」

私は自分のスマートフォンをに取り、義母の番号を表示させた。 そして、通話ボタンを押し、スピーカーに切り替えてテーブルの真んに置いた。

数回のコールの、苛ちを隠そうともしない義母の声が響いた。 『……何の用よ。拓也から話させなさい』

拓也がをこうとしたが、私はでそれを制し、自らの声で語りかけた。

「お義母さん、彩です」 『あんたね! よくものうのうと話をかけてこられたわね! 拓也に吹き込んで、親戚に恥をかかせてくれたそうじゃないの! 枝さんからりの話がかかってきて、私がどれだけ惨めないをしたか――』 「お義母さん。私の話を遮らずに、最まで聞いてください」

私の声のさと静けさに、話の向こうの義母が瞬、息を呑んだ。

「お宮参りのアルバムの件は、拓也から写真館へ連絡して正式にキャンセルしました。発した諸費用は、私たち夫婦が支払います。お義母さんがされたおは、写真館から全額返されます」 『なっ……! あんたたち、本当に親を何だとってるの!?』 「それから、もうつお伝えしたいことがあります」

私は腕のですやすやと眠る娘の温もりに触れながら、言言を噛み締めるように告げた。

「産の体が番つらかった期に、お義母さんががに来て、事や買いしを伝ってくださったことには、から謝しています。

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あの助けがなければ、乗り切れなかったがあったのも事実です」 『……な、何よ急に。謝してるなら――』 「ですが」

私は言葉を遮った。

「謝することと、母親としての権利や尊厳をお義母さんにけ渡すことは、まったく別の問題です」

スピーカーの向こうから、息を詰まらせる気配が伝わってきた。

「結の母親は私です。お義母さんではありません。伝ってくださったからといって、私を族の写真から消したり、親戚ので無能な母親に仕てげる権利は、お義母さんにはありません。これまでのようなアポなしの訪問はお断りします。鍵も、今度拓也が実へ回収に伺います。これからのがのことは、私と拓也、で話しって決めます」 『……拓也! 拓也、あんたそこにいるんでしょう!? 親がここまで言われて、あんた黙って見てる気なの!?』

義母の鳴のような叫び声が響いた。 拓也はく息を吸い込み、テーブルののスマートフォンに顔をづけた。

「……母さん。彩の言う通りだよ」 『拓也……!?』 「俺が今まで、母さんの嫌ばかり気にして、彩に甘えて全部押し付けてたのが悪かったんだ。母さんが伝ってくれたことには謝してる。でも、彩を傷つけてまで母さんの見栄に付きうことは、もうできない。これからは、うちの庭のことは俺たちでやるから」

義母は言葉を失ったようだった。 何かを言い返そうとごもり、やがて乱暴に話を切るツーツーという子音が、リビングに虚しく響き渡った。

通話が切れたあと、部のにい沈黙が訪れた。 拓也はテーブルに突っ伏したまま、しばらくかなかった。

「……悪かった、彩。本当に、ごめん」

背を丸めて震わせる夫に、私はそれ以、厳しい言葉を投げかけることはしなかった。 彼が自分ので歩を踏みしたことだけは、事実だったからだ。

それからのヶ、がの空気はきく変わった。

拓也は休暇を計画に取得し、定退社を増やして、毎の沐浴や夜のミルク作りを積極に担うようになった。 今まで「伝い」と称して義母に依していた事の全容を自ら把握し、眠の辛さををもってることで、彼ので「父親になる」という自覚がしずつ形作られていった。

義母からの連絡は、最初の数週は激しい抗議のメッセージが続いていたが、拓也が静に「ルールを守れないなら会わせられない」と毅然とした返信を繰り返すうちに、次第に途絶えていった。 親戚たちも、拓也からの直接の説を受けて事実関係を把握したようで、お披目会の話は自然消滅し、義母の顔を伺ってがに干渉してくる者はいなくなった。

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