みかん小説
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"夫が失明してから、私はもう明かりを消せない" 第6話

黒田は廊にいたのではなかった。

弘の背に、ベッドと壁の隙に、最初から潜んでいたのだ。

ホテルの井を見つめたまま、指先がピクリともかなかった。

画面に表示された写真。 私の枕元から、わずかセンチの距で見ろすように撮られた枚。

そして、添えられた文。

『気つけられたの顔、ずいぶん険しかったね』

昨夜の景が、逆再のように脳裏で組みがっていった。

あの、私が壁のスイッチを押し込み、部がいで満たされた瞬。 弘は顔を覆って叫んでいた。

そのすぐ背、壁とベッドの隙に。 男が、息を潜めてしゃがみ込んでいたのだ。

私が夫を問い詰め、かりを消さないと宣言し、布団をかぶって横たわっていた数。 あの男は、部のにいた。

弘はそれをっていた。 っていながら、言も発さず、ベッドの端に座り続けていたのだ。

喉の奥から、乾いた笑いがこぼれそうになった。 りや恐怖を通り越し、全の皮膚が粟つような、底れない寒気だけが残っていた。

私は震える指でスマートフォンの画面を操作した。

送られてきた写真とメッセージのスクリーンショットを撮り、クラウドの保領域に転送する。 画像の詳細報をき、撮を確認した。 昨夜の午分。 言い逃れの余のない、決定な証拠だった。

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私は端末を内モードに切り替え、テーブルのに伏せた。

横にはならなかった。 ベッドのに膝を抱えて座り、カーテンの隙からのかりがく滲みすのを、ただじっと待った。

午分。

ホテルをた私は、そのまま最寄りの警察署へと向かった。

活全課の暗い相談で、向かいったと若のの警察官に、スマートフォンを差しした。 昨、司法士に相談した際に作成してもらったメモ、登記簿謄本の控え、そして今朝の写真を机のに並べる。

「……奥さん、これ、昨夜撮られたものなんですか」

若い方の警察官が、写真を見つめながら眉をひそめた。

「はい。自宅の寝です。撮ったのは、夫のの黒田という男です。鍵を使って無断で侵入し、私が寝ているに至距から撮しました」

私は声の震えを抑え、淡々と事実だけをにした。

夫が覚障害者であること。 その夫が借を抱え、黒田と共謀して鍵を渡していたこと。 昨夜、私が部の鍵を交換した直に、脅迫めいたメッセージが届いたこと。

配の警察官が帳にペンをらせ、顔をげた。

「ご主は今、どちらに?」

「昨夜、駅のファミレスで話した、別れました。おそらく実に戻っているはずです」

「分かりました。これは単なる夫婦のトラブルではありません。

居侵入、そしてつきまといによる脅迫の疑いがあります。この黒田という男、すぐに連絡を取って任同を求めます」

警察署をる際、活全課の警察官は私に名刺を渡してくれた。

「奥さん、絶対にで自宅には戻らないでください。もし荷物を取りにく必があるなら、ち会いをつけますから、事に連絡してください」

「ありがとうございます」

私はくをげた。

警察署の階段をりた、のれた空がひどくくに見えた。 法の続きがきしたというのに、私ののの濁ったは、何ひとつ澄んではいなかった。

。

私は弁護士の事務所にいた。 紹介してくれたのは、会社の司だった。

民事・事事件を専にする女性弁護士の藤原先は、私の差しした資料を通り確認し、さくため息を吐いた。

「黒田という物については、警察から連絡がありました。昨の夕方、署で事聴取を受けたそうです」

「黒田は……何て?」

「鍵はご主から『預かっていた』と主張しているようです。ただ、寝での写真撮や脅迫なメッセージの送信については言い逃れができず、現は居侵入と迷惑防止条例違反の容疑で類送検を提とした捜査がんでいます。接禁止の警告も正式にされました」

藤原弁護士は類をえ、真っ直ぐに私を見た。

「問題は、ご主……弘さんの方です」

「弘が、何か言っているんですか」

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