"義母を無償介護した3年、夫は私の名義で毎月15万円を受け取っていた" 第10話
ファイルを枚枚、めくっていく。
「もし私が、お義母さんから毎『用品費・自費支援費』として万円を受け取っていたのなら、なぜ私が自分の与座からこれらをて替え、レシートを修平さんに渡して『精算してほしい』と頼み続けていたのでしょうか」
「そ、それは……」
義母が言葉を詰まらせ、修平を見た。 修平は完全に線を逸らし、壁のカレンダーを凝している。
「修平さん、答えて。私、あなたから用品費の精算分として、円でも受け取ったことがあった?」
「……らねえよ」
夫が蚊の鳴くような声で呟いた。
「俺は、理恵から万しか聞いてねえよ。万なんてらねえよ」
その瞬、義母の顔が激変した。
「……え?」
義母の濁った目が、ゆっくりと、恐る恐る理恵の方へと向けられた。
「修平……? あんた、何を言ってるんだい? 万しからないって……じゃあ、残りの万は……」
リビングのすべての線が、理恵点に突き刺さった。
理恵の額から、粒の汗がポタポタと膝のに落ちていた。 コートを着たままの彼女の体が、刻みに震えている。
「理恵さん」
私は逃げを塞ぐように、静かに問いかけた。
「あなたが修平さんの座に毎振り込んでいたのは、万円でしたね。それは昨、あなたが私に見せてくれた細でも確認しました。でも、あなたはその直に、お義母さんの座から毎『万円』を引きしていた。
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差額の万円……過分で、計百万円。そのおは、体どこへ消えたんですか?」
「ち、違うのよ!」
理恵が突然、甲い切り声をげてちがった。 子の脚がを激しく擦り、な音が響く。
「私は盗んだりしてない! ちゃんと使ったわよ! 母さんのために使ったのよ!」
「何に使ったの?」
「それは……交通費とか! 私が実に来るためのガソリン代や速代! それに、母さんの好きな級なお菓子を買ってきたり、見守りのための諸経費よ! 兄さんたちだけに介護を押し付けるのは申し訳ないから、私が自費の支援として、部の配とか……」
「理恵さん」
それまで静かに事態を見守っていた渡辺さんが、く、威厳のある声でをいた。 渡辺さんは元のタブレットを操作し、鏡を指先で押しげた。
「専職として、事実関係の確認をさせてください。先ほどお義母様のノートを拝見しましたが、そこには『美保さん配・自費支援費』として毎万円が計されています。民事業者による自費の訪問介護や、償ボランティアを利用されていたということでしょうか?」
「え、ええ……まあ、個にりいに頼んだりとか……」
理恵の目が、泳ぎ回る。
「どこの事業所ですか?」
渡辺さんの問いは、容赦がなかった。
「介護認定を受けている齢者に対して、民の自費サービスを反復継続して利用させる、事故防止や医療連携の観点から、担当ケアマネジャーへの報共がく推奨されます。
特に様は抗血板薬を用されており、入浴介助の皮膚剥や転倒リスクが極めてい。どこの事業所の、どなたが、いつ訪問されていたのですか? 契約や領収はありますか?」
「契約なんて……個の、頼みだから……」
「個の頼み?」
渡辺さんの眉が、ピクリとねた。
「個への依頼で、毎定額万円。百万円。領収も発されず、ケアプランにも切の記載がない。そのような透なサービス提供者が、介護2の利用者様の居宅に入りしていたなど、私は度も報告を受けておりません」
渡辺さんはタブレットの画面を義母と修平に向けた。
「これが過の、正式なサービス利用票の実績です。お義母様が入浴されたのは、すべて曜と曜のデイサービスのみ。それ以の曜は、ご族による介助と記録されています。そして、連絡ノートの記録者は――すべて、美保さんです」
理恵の顔が、気に変わっていった。 唇がに震え、言葉がてこない。
「部の配なんて、誰も来てないわよ」
私の声が、静まり返った部に落ちた。
「お義母さんの体を拭いていたのも、爪を切っていたのも、シーツを替えていたのも、全部私でした。理恵さんが実に来ていたのは、に度か度、お昼ご飯をべに来るだけ。