"義母を無償介護した3年、夫は私の名義で毎月15万円を受け取っていた" 第7話
「ケアマネからいきなり話がかかってきて、『介護体制の緊急確認です』とか言われてよ! 所にられたらどうすんだよ! 恥をかかせるのもいい加減にしろ!」
「恥をかかせたのは、どちらかしら」
私のえ切った声に、夫が瞬怯んだ。
「勝に鍵を取り替えて、夜勤けのを閉めしたのはあなたたちよ。私は事実を伝えて、全のために介護を引き継いだだけ」
「引き継いだって、お……理恵は仕事があるから帰るって言ってるんだぞ! オムツだって、母さんが『美保さんじゃないと嫌だ』って暴れて変えさせてくれないんだよ! 飯はどうすんだよ! 薬の所もよく分かんねえし!」
……は? 何を言っているの、この男は。
「全部、台所のノートにいてあるわ。、毎毎、私がき残してきた記録よ。度でも目を通したことがあれば、誰でも分かるようにいてある」
「そんなもん読む暇あるかよ! いいから今すぐ帰ってこい! 鍵はけてやるから! 研修なんかキャンセルして、母さんに座して謝れば、俺だって許してやるって言ってるんだ!」
座。 謝罪。 自分が毎万円を私の名で横領しておきながら、この男はまだ、自分が圧倒な者であり、私が泣きついて許しを乞う側だと信じ込んでいるのだ。
「謝らないわ」
「あ?」
「鍵をけてくれとも頼まない。
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私はホテルにいるから。のデイサービスの送りし、遅れないようにね。バイタル測定、忘れないで」
「おい! 待てよ美保! 美保――!」
通話を切り、着信拒否の設定にした。
指先が微かに震えていた。 恐怖からではない。 、この勝な男の顔を窺い、「波をてないこと」を最優先にして自分を削り続けてきた、過の自分に対する激しいりからだった。
ベッドにく体を沈める。 瞼を閉じると、これまでのの景が、のように脳裏を駆け巡った。
け方4に義母の失禁で起こされ、シーツを剥ぎ取り、洗濯を回しながら朝の準備をした。 腰の激痛に耐えながら義母を浴槽に入れ、「湯加減がぬるい」とからシャワーを浴びせかけられた。 同僚たちがスキルアップの勉会に参加する、「義母の迎えがあるから」とをげて定で病院をびしていた々。
そのすべての裏で、夫は私の名を騙って万円を着し、義妹は「美保さんに払ってやっている」という顔で万円をかしていた。
許せない。 このまま、単なる「嫁の」や「族の痴話喧嘩」で終わらせてたまるものか。
私は翌朝番で、病院の護部に事を話し、休暇の集消化を申請した。 そして、そので向かったのは、以から病院の顧問も務めている法テラス登録の弁護士事務所だった。
「なるほど……これは、極めて悪質ですね」
弁護士の先は、細い縁の鏡の奥から、私が提した資料を鋭く見つめた。 代半ばの、理然とした女性弁護士だ。
机のに並べられたのは、つの証拠。 、理恵から提示された、私の切り貼り署名入り『受領』の写真。 、私の『庭内ケア連絡ノート』の原本と、完全致する署名部分の拡比較表。 、理恵のネットバンキング送履歴(々万円の振込と、黒塗りされた万円の入)。 、私が自腹でて替えていた、総額46万3,200円分の介護用品領収。
「まず、ご主が作成したこの受領ですが、私文偽造罪および偽造私文使罪に該当する能性が極めていです。美保さんの跡を無断で切り貼りし、銭を受領したかのような観を作して義妹に見せ、自らの座へ送させていたわけですから」
先の乾いた声が、静かな相談によく響く。
「そして、このの々万円、計百万円。これは本来、ご族での取り決めとはいえ、美保さんの介護労働および夜勤減額に対する補填として拠されていた銭です。美保さんが度も受け取っていない以、ご主が法に利得を得ていたことになります」
「夫は……『活費として管理していた』と主張しています」
私がそう言うと、先はさく失笑した。
「活費の分担は、夫婦の婚姻費用として別途考慮されるべきものです。