"ローンを完済した私に、義母は「家なら売った」と言った" 第6話
として支払われていたのが、まさに夫が振り込んだ【千百万円】と、彼女自の自己資百万円だった。 残りの千百万円について、彼女自が宅ローンを組んでいた。
私のの売却が。 私が、爪にをともすようにして払い続けてきたおが。 別の女の、瀟洒なマンションのに化けていた。
そのの夜、私はリビングで夫を待ち構えた。 義母はテレビのでうたた寝をしている。
午、酒の匂いを漂わせて帰宅した夫は、テーブルのに置かれた『マンションの登記事項証』を見るなり、凍りついた。
表には、はっきりと印字されている。 【所者:浦織】
「……お、これ、どこでに入れた」
夫の声から、これまでの傲な余裕が完全に消え失せていた。 唇が刻みに震え、私から目を逸らそうとする。
「浦織さん。歳。あなたがに千百万を振り込んだ相ね」
私は努めて静かに、淡々と言葉を紡いだ。
「私ののを売ったおで、若い女にマンションを買い与えていたのね。彦さん」
「ち、違う! あれは……事業資の融資だ! の事業を助けるために、に貸しただけで……」
「見苦しい嘘をつかないで!」
私の鋭いに、うたた寝をしていた義母がび起きた。
「何よ! 夜にいきなり声して!」
「お義母さんも聞いてください」
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私は義母に向き直った。
「彦さんはにこのを売ったおで、若い女に千百万を渡して、しいマンションを買わせていました。にここをて、その女のところへくつもりだったんです!」
義母は目を黒させた。 ショックを受けるかとった。 息子の貞と裏切りに、しは恥じ入るかとった。
けれど、次の瞬に義母のからびしたのは、私の像を絶する言葉だった。
「……何よ。そんなこととっくにってるわよ」
私の全の血が、瞬で引いていくのが分かった。
「……って、いた?」
「当たりじゃない。彦からちゃんと聞いてるわよ。あんな古いボロ、いつまでもんでられるかっての。織さんは若くて気てが良くて、の商社にお勤めなんですってね。彦がしいマンションを用して、何が悪いのよ。男の甲斐性じゃないの」
義母はソファにふんぞり返り、勝ち誇ったように私を見げた。
「あんたみたいにもなくて、子どもも産めなかった女とも緒にいてあげたんだから、彦だってしいをやり直す権利があるわよ。だいたいね、あのマンションは駅からもくてオートロックなんですって。あそこなら、私の老もだわ」
を疑った。 このは、息子が倫相としい活を始めることをっていただけではない。
その倫相のマンションに、自分も転がり込む気でいたのだ。 私という邪魔な政婦を追いし、息子のしい女に面倒を見てもらいながら、優雅なタワマンまがいの老を送る。 その青写真を描いて、母子揃って私を騙し続けていたのだ。
「おには、切れとして百万円くらいはやろうとってたんだ」
夫がき直ったようにをいた。
「どうせこのをていかなきゃならんのは決まってたんだ。ごちゃごちゃ騒ぐな。おがいくら喚いたところで、あのマンションは織の名義だ。おには指本触れられんよ」
の醜悪な笑顔が、網膜の奥に焼き付く。 、私が尽くしてきた「族」の正体が、ここにあった。
私の犠牲のに胡座をかき、私のをい潰し、最は別の女のへ逃げ込もうとする親子。 りを超えて、胸の奥からたい、氷のような静寂が広がっていくのをじた。
私は、ソファで得満面の笑みを浮かべる義母を、まっすぐに見据えた。
「お義母さん」
「何よ。往際が悪いわね」
「その織さんのマンションに……本当に、お義母さんの部はあるんですか?」
義母は怪訝そうに眉を寄せた、馬鹿にしたように笑いばした。
「何言ってるのよ。当たりじゃない! 彦が『母さんの部は番当たりのいい部にしてある』って、最初から約束してくれてるんだから!」
義母の声が、夜のリビングに甲く響き渡った。 夫の彦の顔が、その瞬、瞬だけ自然に引き攣ったのを、私は絶対に見逃さなかった。