"月3万で罵られる妻と、私の会社から50万貰う秘書" 第9話
夫の資調達ルートは、これで完全に絶たれたはずだ。 都企画の内部監査をに、夫は完全に逃げを失った。
勝てる。 真実をらかにすれば、私はこの獄から抜けせる。 そう信じていた。
だが、現実はそれほど甘くはなかった。
週けの曜。 午。
自宅のインターホンが、々しく鳴り響いた。 モニターを見ると、郵便局の配達員がっている。
「真由様ですね。都企画株式会社・法務監査からの親展便です。受領印をお願いします」
留郵便。 私は震えるでサインをし、分いレターパックを受け取った。
差は、都企画株式会社 コンプライアンス委員会。
胸騒ぎが、激しい悸となって喉元までせりがる。 封を切り、に入っていた文を引き抜いた。
『業務委託取引に関する調査協力の請について』
そこには、エム・クリエイティブとの過の取引において、額の架空請求および正流用の疑いがじていること、ついては代表取締役である真由氏に対し、今週曜に本社監査へのを求める旨が記載されていた。
それは、定内だった。 柳先と緒に乗り込む準備はできている。
だが、私の目を釘付けにしたのは、その文のろにホチキス留めされていた、枚の添付類だった。
『経緯説(抜粋)』 『提者:都企画営業統轄本部付秘 佐伯莉奈』
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佐伯莉奈。 あの女が、監査に提したという供述だった。
震える指で、文字を追う。
そこにかれていたのは、あまりにも残酷な、裏切りの言葉だった。
『私、佐伯莉奈は、株式会社エム・クリエイティブ代表取締役・真由氏の指示に従い、同社からの報酬受領および都企画への請求送付業務をっておりました。 真由氏は、夫である修専務のを利用し、専務に無断で都企画との取引を継続するよう私に求しました。 「言う通りにしなければ、夫を通じてあなたをクビにする」と脅迫され、私は逆らうことができませんでした。 真由氏が同社の真の支配者であり、正送の全額は、同氏の指示によってかされていたものです』
「……っ!?」
目のが、真っ暗になった。
めまいがして、廊の壁にをついた。 息が、うまく吸えない。
嘘だ。 全部、嘘だ。
莉奈は、私に「修さんを止めて」と泣きついてきたんじゃないのか? 私に証拠類を渡して、緒に戦うような素振りを見せていたんじゃないのか?
さらにページをめくると、そこには枚の類のコピーが添付されていた。
の付。 エム・クリエイティブの設当初、私が夫に言われるがままにサインした、枚の委任状。
その余に、から巧妙に付けされた印字。
『業務委託および注管理に関する切の権限を、佐伯莉奈に委任し、その業務執は代表取締役真由の直接指揮にあるものとする』
私の、本物の署名。 私の、本物の実印。
「あ……、あぁ……」
喉の奥から、掠れた鳴が漏れた。
最初から、仕組まれていたのだ。 莉奈は、私を助けるために類を渡しに来たんじゃない。 夫と共謀していたのか、あるいは自分がき残るために夫をも裏切り、すべての罪を「名ばかり社」の私になすりつけるための、完璧なストーリーを完成させていたのだ。
元にある都企画からの呼びし状には、酷な文言が並んでいた。
『なお、本件調査において納得のいく弁がなされない、当社としては貴殿に対し、損害賠償請求および刑事告訴を含む法措置を速やかに執る所です』
携帯話が、のでたく震えた。 画面に表示されたのは、夫の名。
通話ボタンを押すと、受話器の向こうから、く濁った夫の嘲笑が聞こえてきた。
「おい、真由。都企画から、届いただろ?」
「……修さん」
「言っただろ、調子に乗るなって。おが百万でを打たなかったから、莉奈も腹を括ったんだよ。おが主謀者だ。俺も会社には『妻の暴に気づけなかった』と証言してある。……今どんな顔してる? 楽しいか? 社ごっこはよ」
話が、プツリと切れた。
え切った廊に、私の荒い呼吸の音だけが反響していた。 にした類が、カサカサと刻みに音をてて震えている。