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"四十九日の追放、母の隠し遺言" 第9話

「そうだ、探しな!」 信子さんは力く頷いた。 「の朝までに、絶対に見つけすんだよ。あいつらにすべてを奪われるに!」

夕暮れのが、実の座敷を赤く染め始めていた。 がなかった。 の朝――兄夫婦が業者を連れてやってくるそのまでに、私はすべての真実をに入れなければならなかった。

、朝分。 れのい空の、実のの狭い砂利に、きなトラックが台、けたたましい音をてて滑り込んできた。 用品回収とかれたリサイクル業者のトラックだった。 続いて、の運転するいがそのろに乱暴にまった。

からりてきた久代は、サングラスをし、勝ち誇った笑みを浮かべて庭へと入ってきた。 そのろから、作業着を着た業者の男たちがぞろぞろと続いてくる。

「おはよう、澄子さん。約束通り、ぴったりに来てあげたわよ」 久代はの脇にっていた私を瞥し、すぐに業者のリーダー格の男へ指示をし始めた。

「業者さん! 始めに、あの縁側のミシンから運んでちょうだい! あそこにある、踏みの古いやつよ!」

久代が指差したのは、縁側の端に置かれた、黒い鉄製の踏みミシンだった。 の唐模様がかすかに残る、製の台座がついた古いミシン。

私はたまらず、久代と業者のに割って入った。

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「お姉さん、待ってください! それは……母が使ったミシンです! 私が子供の頃、学の袋も、浴も、母は全部あのミシンで縫ってくれたんです! あれだけは、売らないでください!」

「も使えば、ただの鉄クズでしょうが!」 久代はでせせら笑い、吐き捨てるように言った。 「千円にでもなれば等よ! くかどうかも分からないガラクタを置いておいて、どうするのよ!」

「ガラクタじゃありません! 母のきた証です!」

「澄子、どいてろ!」 背から、の声がんだ。 は私の肩を乱暴に掴み、庭の隅へと突きばした。 砂利にを取られ、私はそのによろめいた。

「男の俺が、売ると決めたんだ」 はえ切った目で私を見ろした。 「このにある物は、すべて俺の裁量で処分する。おにを挟む権利はない。……おい、業者さん、さっさと運びせ!」

業者の男が縁側にがり込み、い踏みミシンを持ちげた。 ギシギシと枠が鳴をげる。 そして男たちは、ミシンを庭の敷を越え、砂利のにドスンと直に置いた。 が擦れる鈍い音が、私の胸を激しく抉った。

母が毎晩、油を差し、布で磨きげていた切なミシンが、と埃の混じる砂利のに、無造作に放置されている。

そのだった。

「……ごめん、ください……」

のから、途切れ途切れの、かすれたい声が聞こえた。

全員の線がへと向かう。

そこにっていたのは、本の製の杖にすがるようにして、震えるでっている柄な老女だった。 歳の、よしえ叔母さんだった。

「よしえ叔母さん……!?」 私は驚いて駆け寄った。 よしえ叔母さんの額には玉のような汗が滲み、荒い息を繰り返していた。自宅からこの実まで、歩けば分はかかる距だ。の悪い叔母さんが、杖つで歩いて来られるような距ではなかった。

「よしえ叔母さん、杖でここまで歩いてきたんですか!? どうして……!」

よしえ叔母さんは私の腕を細いでぎゅっと握りしめ、青い顔でさく微笑んだ。 「澄子ちゃん……。静姉さんの、荷物を片付けてるって聞いてね……。どうしても、つだけ……つだけでいいから、姉さんの形見をもらえないかとってね……」

叔母さんの切実な願いに、私の胸が締め付けられた。

だが、砂利のにっていた久代は、あからさまに嫌そうな顔をして腕を組んだ。 「ちょっと、叔母さん。何をしに来たのよ」

よしえ叔母さんは杖に体を預け、震える声で久代を見げた。 「久代さん……頼むよ。姉さんの物を、つだけでいいんだ。……指ぬき、つでいいのよ。姉さんが毎晩、指にはめて針を持っていた、あの真鍮の指ぬき……あれをつ、形見に分けておくれ……」

「叔母さん」 久代の声には、片の慈もなかった。

「言ったはずよ。形見分けは、切しないの。このにある物は、針の本に至るまで、全部おに変えるのよ。

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