みかん小説
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"妻を追い出した翌朝、7枚のブラックカードが止まった" 第25話

「自分の罪と向きい、刑務所の底辺で本当の貧困をわいなさい。さようなら」

『美桜!お願いだ!俺を見捨てないでくれ!』

達也の絶叫を遮るように、現の警察官がを起こした。

『さあ、ってください。抵抗するなら直ちに逮捕状を執しますよ』

モニターの映像ので、2の警察官が達也の両脇を抱えげた。

『嫌だ!せ!俺のセレブ活が……俺の実力だったのに……!』

彼は狂ったようにをバタつかせ、面にいつくばろうとするが、屈な警察官たちの力には抗えない。

その揉みいので、彼が握りしめていたスマートフォンがから滑り落ち、いアスファルトのへ叩きつけられた。

ガチャンという鈍い音が通話越しに響き、画面が自然な角度で空を映ししているのが像できる。

『美桜……!』

ざかっていく達也の鳴と、彼をパトカーへ押し込む警察官たちの声。

私は極温の笑みを浮かべ、スマートフォンの通話終ボタンを静かに押した。

プツリと音がして、総帥に完全な静寂が戻った。

窓際に控えていたが、く礼しながら静かに声をかけてきた。

「終わりましたね」

私はデスクののスマートフォンを裏返し、モニターの映像から線をした。

「ええ、の富を搾取し、自分の実力だと錯覚していた愚か者の、これが当然の末です」

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映像のでは、達也を乗せたパトカーがサイレンを鳴らすこともなく、静かにりっていくところだった。

周囲には何事かと巻きに見ていた通たちの姿だけが残されている。

彼が若き才社として築きげた虚像は、この瞬完全に消滅した。

これからは、会社の資を横領した惨めな犯罪者として、社会の最底辺へ落ちていくのだ。

は元の端末を操作し、たな類のデータをいた。

「総帥、義両親の件につきましても、法務部から報告が入っております」

が淡々と報告を続ける。

「本宅からの退を拒否して暴れた義父に対し、弁護士が警察へ通報し、建造物侵入の疑いで警告がわれました」

はしを置いて言った。

「彼らは今夜、必最限の荷物だけを持って、着の着のままで豪邸を追いされたとのことです」

く当てもなく、今はいビジネスホテルに逃げ込んでいるようだが、宿泊費を払えるのも数だろう。

ので豪遊していた彼らには、自分自の貯蓄などほとんど残されていない。

さらに達也が横領した額の返還請求と、法の資産を正利用した損害賠償がこれから彼ら族にくのしかかる。

が最の報告を加える。

「の麗華に対しても、横領資による当利得返還請求の訴訟準備が完いたしました。

彼女の座は直ちに仮差し押さえされ、逃げることは能です」

の報告を聞きながら、私ののには達成もびもなかった。

ただ、放置していた害な廃棄物をようやく正しい順で処理し終えたような、静かな堵だけが広がっている。

私が静かに労う。

「ご苦労様でした、。彼らが今どのような獄をいずり回ろうと、もはや私のるべきことではありません」

がく礼する。

「はい。彼らのような寄虫は、2度と総帥の界に入ることはないでしょう」

私は子からちがり、総帥の全面ガラス窓のにみた。

には京の果てしなく広がる夜景が、宝箱のようにキラキラと輝いている。

昨まで私は普通の庭というにしがみつき、自らの正体を隠してまで彼らに尽くしていた。

彼らがいつか族としてのと謝に気づいてくれるはずだという愚かな希望を抱きながら。

しかし、そんなものは最初からしなかった。

私が彼らに与えた資本は、彼らの底なしの欲さを育て、私をゴミのように見す怪物を作りげただけだったのだ。

偽りの族関係という無駄なかせは、全て消えった。

私はたい窓ガラスにそっと指先を触れ、自分自の顔を見つめた。

そこには、夫のモラハラに怯えるな妻の姿はもうない。

巨な資本と法を完全に支配し、自らので世界をかす絶対な権力者の顔があった。

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