"妻を追い出した翌朝、7枚のブラックカードが止まった" 第24話
数台のパトカーがエントランスのに急し、から制姿の警察官たちが次々とりてくる。
『ひ……ああああ……!』
話越しに聞こえる達也の息を呑む音と警察官たちの慌ただしい音が、私のによく響いた。
私の極温の粛清は、法と資本の暴力による完全な公処刑という最のを迎えようとしていたのだ。
総帥の型モニターに映しされた映像は、鮮烈な赤いパトランプのに激しく点滅していた。
エントランスのに急した数台のパトカーから、制姿の警察官たちが次々とりてくる。
『ひ……ああああ……!』
私の元にあるスマートフォンから、達也が喉の奥で引き攣るような音をてるのが聞こえた。
彼は面にへたり込んだまま、信じられないものを見るような目で周囲を取り囲む警察官たちを見げている。
映像のの警察官の1が、彼を見ろしながら静かに声をかけた。
『達也さんですね。所轄署の者です』
『な、なんだおら!俺を誰だとってるんだ!俺は社だぞ!』
達也は恐怖を隠すように虚勢を張り、震える声で鳴り返そうとした。
しかし、そのみすぼらしい姿から放たれる威嚇に怯む警察官など1もいない。
警察官はを交えない事務な声で、彼に容疑の事実を通告した。
『本、あなたの親会社である巨グループ本部から、業務横領の刑事告訴状が提されました』
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警察官が淡々と事実を述べる。
『すでに監査法から提された証拠により、あなたが会社の経費を正に引きし、私流用していた事実が確認されています』
『ち、違う!あれは正当な交際費だ!俺は100%オーナーなんだから、自分のを使っただけだ!』
達也は狂ったように首を振り、無な弁をまくしてる。
『その点も含めて、署で詳しくお話を伺います。同願いますね』
警察官が彼にを伸ばすと、達也は際きな鳴をあげてずさりした。
『嫌だ!触るな!俺はやってない!全部あの女が仕組んだ罠なんだ!』
彼は両でスマートフォンを握りしめ、画面に向かって絶叫し始めた。
『美桜!おい、聞いてるんだろ!?おが刑事告訴なんかしたのか!?』
話越しに響く彼の声は、完全なパニック状態に陥っていた。
『ふざけるな!夫婦ののちょっとした喧嘩じゃないか!こんなの警察汰にすることじゃないだろう!』
昨私を寄虫と笑いながらから追いしたの、あの酷な男の姿はどこへったのだろうか?
自分が窮にたされた途端、私との関係を「夫婦の喧嘩」などという都のいい言葉へすり替えようとしている。
私は極温の溜息をつき、静かな声で彼に最の現実を突きつけた。
「私たちはもう夫婦ではありません。法に何の繋がりもない、赤のです」
『だ、だからって警察に突きすなんてひどすぎるだろう!』
私は切のを交えず、氷のようなたさで言葉を紡ぐ。
「私があなたを信じて注入した資本を、あなたはに貢ぐために盗みしました」
私が酷に宣告する。
「の資産に寄し、自分の実力だと錯覚して傲に振るった代償です。犯罪者としてきっちりと償いなさい」
『ま、待ってくれ!美桜!お願いだ!告訴を取りげてくれ!』
達也はスマートフォンに額を擦り付けるようにして、みっともなく命乞いを始めた。
『俺が悪かった!おの本当の正体をらなかったから、あんなひどいことを言ってしまったんだ!おが巨グループの総帥だって分かっていれば、なんか作らなかった!だから許してくれ!』
彼の言葉には、目当ての従属と浅ましい自己保しかない。
私が正体を隠していた本当の理由。
それは純粋なではなく、私の持つ資本と権力に平伏するだけのを見たくなかったからだ。
そして今、私の予通り、彼は私の財にすがりつくためだけに泣き喚いている。
私が静かに言い放つと、話の向こうの達也は絶句した。
「あなたのその言葉が、私があなたを決して許さない最の理由です」
私がややかに見ろす。
「権力とにしか価値を見せない寄虫に、私が見るべき未来はありません」
私の最の言葉が響く。