"妻を追い出した翌朝、7枚のブラックカードが止まった" 第12話
「はい。そして別荘を追いされた達也氏は、ついに最の段にたようです」
は音声ファイルの再準備をえた。
「現、達也氏の会社にはがグループから派遣した監査法のチームが入り、帳簿の保全をめております」
私が確認する。
「ええ、経理部もすでに状況を把握しているはずですね」
が頷く。
「その経理部のスマートフォンに、先ほど達也氏から話がかかってきました」
が再ボタンを押すと、焦りとりでひび割れた達也の声が総帥に響いた。
『おい!どういうことだ!なんで俺の座からおがろせないんだ!』
話越しの達也は、もはや静さを完全に失っていた。
『今すぐ会社の庫から現をかき集めて、俺の個座へ振り込め!』
自分のい通りにならない現実から逃避するため、彼はなりふり構わず会社の資にをそうとしたのだ。
経理部は監査チームの指示に従い、スピーカーの設定で対応をしていた。
『社……それが、会社の座も全て凍結されているんです……』
『はあ!?凍結だと!?ふざけるな、俺の会社だぞ!誰がそんなことをした!』
経理部の怯えた声が続く。
『からの連絡では、親会社の権限による凍結措置だと……』
達也はさらに激昂した。
『親会社!?俺がこの会社の100%オーナーだ!親会社なんてしない!』
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経理部が泣きそうな声で訴える。
『それに今、社内には親会社から派遣されたという監査チームが入っていて、全ての帳簿を押収しています!』
『……だと!?』
『社、体どうなっているんですか!?私たち、これからどうなるんですか!?』
経理部の鳴のような問いかけに対し、達也は何も答えることができなかった。
『うるさい!とにかく何かの違いだ!俺が戻るまで、そいつらを社内から追いしておけ!』
達也はそう鳴り散らし、通話は方に切られた。
音声ファイルの再が終わると同に、私はくたいため息をついた。
「自分の会社に親会社がしないと、本気で信じきっていたのですね」
3、倒産寸だった彼の会社を救済するため、私がどれほど複雑な続きを経てダミー会社に組み込んだか。
彼には難しすぎるからとあえて詳細な説を省き、「君は社として自由に経営していい」と伝えた私の配慮。
彼はそれを、自分の才能に投資が惚れ込んだだけだと都よく解釈し、経営の全権を握っていると錯覚していたのだ。
私が静かにをく。
「無というものは、として最も恐ろしい傲さをみしますね」
は刀両断に切り捨てた。
「彼のようなに、総帥の度な資本戦略を理解する能力はありません」
は元に抱えていたいファイルを、私のデスクのに置いた。
「監査チームからの報告によれば、彼は会社の交際費を偽装し、麗華へ級を買うためのまで引きそうとしていた痕跡がありました」
がタブレットの画面を操作し、たな証拠画像を私へ見せた。
「本の午、ディーラーでカードが使えなかった直に、会社の経理システムへ正な送指示をそうとしていたようです」
私がややかに指摘する。
「個の財布がダメなら、会社の庫から直接盗もうとしたのですね」
が頷く。
「はい。しかしすでに座は凍結されていたため、送処理は自に弾かれました」
本当に底なしの欲さだ。
私が彼を信じて経営を任せていた3、彼はこうしてしずつ会社の血を吸い続けていたのだろう。
が淡々と事実を述べる。
「ええ、社員たちが必に働いて稼いだ利益を、彼は自分の虚栄を満たすためだけに浪費していました」
私はタブレットの画面から線をし、デスクのに置かれた類を見つめた。
が報告を締めくくる。
「監査チームの報告により、達也氏の横領の全貌は、法に完全に確定いたしました」
私が静かに労をねぎらう。
「ご苦労様でした。これで彼を社の子に座らせておく理由は、完全に消滅しましたね」
私がファイルに線を落とすと、そこには1枚のな類が挟まれていた。
『株主総会の面決議案』。
議題は、代表取締役である達也の即解任だ。