みかん小説
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"夜勤の救急外来に運ばれた夫と義姉" 第13話

私は彼女のバイタルをチェックし、点滴の落ちる速度を調する。

その、麗子のベッドサイドテーブルに、見慣れないものが置かれているのに気づいた。

それは、義母の里子が持ってきたのだろう。

さな瓶にけられた、輪のカーネーションだった。

おそらく、娘の無事を祈ってのことだろう。

私はそのカーネーションを、無表で瞥した。

そして、ポケットから、こっそりと持ち込んでいたさなハサミを取りした。

つない清潔な病で。

私は、そのカーネーションのびらを1枚、また1枚と、静かに切り落としていく。

美しかったは、見るも無惨な姿に変わっていく。

最に残った、茎だけの無惨な姿。

それを私は、まるで何事もなかったかのように、再び瓶に戻した。

誰も気づかないだろう。

私の、ささやかで、しかし残酷な復讐に。

麗子が目を覚ました、この無惨なの残骸を見て、何をうだろうか。

それはこれから彼女が辿る未来の姿そのものなのだと、る由もない。

全ての仕込みを終え、私は病院をにした。

朝のが、夜勤けの目には眩しくじた。

私のスマートフォンが、ポケットのでひっきりなしに震えている。

SNSの通、ニュースサイトの速報、友からのメッセージ。

私が放ったさな画は、すでに凄まじい勢いで拡散され、本を駆け巡っていた。

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テレビのワイドショーも、ネットニュースも、この代未聞の事件で持ち切りになっているだろう。

嵐は、もうすぐそこまで来ている。

私は空を見げ、く、く息を吸い込んだ。

これから始まる、本当の裁きのを静かに待ちながら。

私が病院をにして、自宅のアパートに戻ったのは昼過ぎのことだった。

のように眠りたいはずなのに、神経は奇妙なほどに昂り、もできなかった。

ただソファにくを沈め、スマートフォンの画面をい入るように見つめていた。

私が昨夜匿名で投稿した画は、私の像を遥かに超える速度で、燎原ののごとくインターネットの世界を焼き尽くしていた。

『閲覧注。結したまま病院に運ばれた男女の末』

『ヤバすぎる倫カップル、事故で病院送りwww』

『嵌頓ペニス症候群がトレンド入り!体何が?』

悪に満ちたタイトルがつけられた転載画が、あらゆるSNSのタイムラインを埋め尽くす。

画にはすでに何百万回という再回数がつき、コメント欄は好奇、嘲笑、憶測、そして非難の言葉で溢れ返っていた。

『特定班はよ。男も女ももう社会に終わったな』

『倫の代償はくつくなwww』

顔にはモザイクがかけられているものの、その異様な状況から画は爆発な関を呼んでいた。

そして、特定班と呼ばれるネットユーザーたちが、わずかながかりから個報を暴こうと躍起になっていた。

救急隊の制のワッペン、病院の廊のわずかな特徴。

そして、画の最に瞬だけ映り込んだ、私が図に残しておいたヒント。

それは、義母の里子が持っていた、特徴なデザインの級ブランドバッグだった。

『このバッグ、〇〇の限定モデルじゃねえ?』

『確かこのブランドを用してる名なセレブ社夫がいたような……』

『あ、〇〇建設の社夫、佐藤里子じゃないか!』

パズルのピースが、1つ、また1つとはまっていく。

佐藤里子という名から、その息子である拓也の勤務先が特定されるのに、はかからなかった。

堅企業の営業マンとして、会社のホームページに彼の顔写真付きのインタビュー記事が掲載されていたからだ。

『ビンゴ!こいつだ、画の男。体格が致する』

そして、拓也のSNSアカウントが発見され、そこから芋づる式に、姉である麗子のものに晒された。

2が普段から姉弟とはえないほど親密な写真を投稿していたことも、憶測に拍をかけた。

『うわ、姉弟でこれかよ。禁断のってやつ?気持ち悪すぎる』

『親の顔が見てみたいわ』

悪はもう誰にも止められない。

私が放ったさな種は、ネットという名のに煽られ、全てを焼き尽くす災へと発展していた。

そのの夕方、私のスマートフォンに1本の話がかかってきた。

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