"深夜2時、隣家の物置で赤ん坊を抱く4歳児" 第11話
ひなは、驚いた顔をした。
「?」
俺は、きく頷いた。
「そうだよ。ひなちゃんとメイちゃんの帰る所だ」
ひなは、涙を流しながらも満面の笑顔で頷いた。
「うん。また来る。待ってるからね」
ひなとメイは、田さんと緒にに乗り込んだ。
の窓がき、ひなが顔をしてを振る。
「バイバイ。またね」
俺たち4も、並んできくを振り返した。
がゆっくりときし、をっていく。
やがて、は角を曲がって見えなくなった。
俺たちは、が完全に見えなくなるまで、そのにち尽くしていた。
母が、寂しそうに呟いた。
「っちゃいましたね。寂しくなるわね」
俺は、を見据えて言った。
「また会えるさ。必ずあの子たちを迎えにく」
俺は、このすでにに決めていた。
ひなとメイを、俺の本当の族として迎え入れると。
そのために、今何をすべきかを考え始めていた。
俺は、横につりんに向き直った。
「りんさん、相談があるんです」
りんは、議そうな顔をした。
「何ですか?」
俺は、はっきりと自分の志を伝えた。
「俺、あの子たちの里親になりたいとってます」
りんは、驚いて目を見いたが、すぐに優しい微笑みを浮かべた。
「私も、同じことを考えてました」
俺は、驚いて聞き返した。
「本当ですか?」
りんは、力く頷いた。
「はい。あの子たちを幸せにしたい。そういます」
俺たちの会話を聞いていた母と父も、きく頷いた。
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父が、俺の肩を叩いた。
「蒼太。りんさん。私たちも応援するわ。族で、あの子たちを迎えよう」
俺たちは、こうしてしい族を作る決を固めたのだ。
それから1週、俺とりんは児童相談所の保護施設を訪れた。
事に田さんに連絡を取り、面会の許をもらっていたのだ。
施設の玄関で待っていると、くの廊からさな音が聞こえてきた。
「お兄ちゃん、りんちゃん」
ひなが、満面の笑顔でこちらへってくる。
その表は、あの夜に会ったよりずっとるかった。
俺は、しゃがみ込んで両を広げた。
「ひなちゃん、元気だった?」
「うん」
ひなは、俺の胸に勢いよく抱きついてきた。
そのさな体の温かさが、たまらなく嬉しかった。
俺たちは、面会に案内された。
そこには、ベビーベッドに寝かされたメイもいた。
職員が、メイを抱きげて連れてきてくれたのだ。
りんは、メイに駆け寄った。
「メイちゃん」
メイは、りんの顔を見て目を丸くした。
職員が、微笑みながら説してくれた。
「最、しずつ声をすようになったんです。りんさんのこと、覚えてるんでしょうね」
りんは、涙を流しながらメイをしっかりと抱きしめた。
「メイちゃん、成してるね」
ひなが、ポケットからさな巾着袋を取りした。
あの、俺が渡した貝殻が入っている袋だ。
ひなは、袋から巻き貝を取りして見せた。
「お兄ちゃん、見て。貝殻、毎見てるでしょ」
俺は、嬉しくなってひなのを撫でた。
「切にしてくれてるんだね」
ひなは、得げに頷いた。
「うん。寝るに、に当てるの。そうするとの音が聞こえて、お兄ちゃんたちのこといすの」
俺は、持参した包みをけた。
「ひなちゃん、俺はお弁当を持ってきたよ」
母が作ってくれた、ひなの好きそうなおかずがたくさん入っている弁当だ。
俺は、弁当箱の蓋をけた。
「ひなちゃん、緒にお昼べよう」
ひなは、弁当を見て目を輝かせた。
「わあ、美しそう」
りんも、バッグからしい絵本を取りした。
のき物がたくさんてくる、カラフルな絵本だ。
りんは、ひなに絵本を渡した。
「ひなちゃん、これしい絵本だよ」
ひなは、嬉しそうに受け取った。
「ありがとう」
俺たちは、ひなとメイと緒に楽しいを過ごした。
それから、俺たちは毎週欠かさず施設への面会に通った。
2週目の面会には、しいおもちゃを持っていった。
ひながんでくれそうな、クマのぬいぐるみだ。
ひなは、ぬいぐるみを抱きしめた。
「ふわふわでい」
俺は、ひなに言った。
「寂しくないように、ひなちゃんが緒に寝てあげて」
ひなは、何度も頷いた。
「うん。切にする」
りんは、メイのために柔らかい布製のガラガラを持ってきた。
メイは、それをさなで握って、嬉しそうに振っている。
りんは、拍をしてんだ。