"深夜2時、隣家の物置で赤ん坊を抱く4歳児" 第4話
ひなは、警戒した様子でりんをじっと見つめている。
りんは、優しい笑顔を作ってをいた。
「ひなちゃん、私はりんって言うの。りんお姉ちゃんって呼んでね」
ひなは、瞬きをしてからさな声で答えた。
「りんお姉ちゃん」
りんは、嬉しそうに目を細めた。
「そう、に言えたね」
次に、りんはひなの腕のにいるメイを見つめた。
「メイちゃんも、いね。メイちゃん泣かないでしょ。いい子でしょ」
ひなは、し誇らしげに頷いた。
「うん。とってもいい子」
りんは、ひなのを優しく撫でた。
「ひなちゃんも、すごく頑張ってるね」
りんの優しい声を聞いて、ひなの張っていた表がしだけ緩んだ。
りんは、の話を聞くのがく、自然とをかせる雰囲気を持っていた。
俺は、その様子にし堵しながら、父の方を向いた。
俺は、父に今のことを相談し始めた。
「児童相談所に連絡しようとうよ」
父は、真剣な顔で頷いた。
「そうだな。専に任せた方がいい」
俺は、ポケットから携帯話を取りした。
そして、児童相談所の緊急連絡先を調べて話をかけた。
夜だったが、当直の担当者がすぐに対応してくれた。
俺は、話で現の事を詳しく説した。
担当者との話しいの結果、翌朝の8に職員がこちらへ来ることになった。
俺は、話を切り、両親とりに向かって結果を伝えた。
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「それまでの、この子たちを守る」
俺の決を聞いて、母が台所の方へ歩きした。
「お腹空いてるでしょう。何か作るわ」
母は台所へ向かい、蔵庫の残り物で雑炊を作り始めた。
やがて、汁のいいりがリビングに漂ってきた。
俺は、そのりを嗅いで軽く咳払いをした。
「いい匂い。美しそうだね。ひなちゃんお腹空いてる?」
ひなは、俺の顔を見てからメイの方へ線を移した。
「メイが」
俺は、優しくひなに語りかけた。
「メイちゃんだけじゃなくて、ひなちゃんもでしょ」
ひなは、俺の言葉にさく頷いた。
やがて、母が湯気のつ雑炊をつの椀に分けて持ってきた。
卵と野菜がたくさん入った、優しいの雑炊だ。
母は、ひなののテーブルに椀を置いた。
「はい。ひなちゃん、いから気をつけてべてね」
ひなは、椀のを見つめてから母の顔を見た。
「ありがとう」
だが、ひなは自分の椀を持ちげると、それをメイのに置こうとした。
「メイ、先にべて」
そのに、俺たちは胸を痛めた。
母が、慌ててひなのを止めた。
「ひなちゃん、べていいのよ」
りんも、ひなに優しく語りかけた。
「でも、ひなちゃんもべないと元気がないよ。メイちゃんも、お姉ちゃんが元気な方が嬉しいとうな」
ひなは、迷うように俺たちの顔を順番に見つめた。
俺は、ひなの目を見て力く言った。
「ひなちゃん、ここでは誰もらない。べたいだけ、べていいんだよ」
ひなは、信じられないという顔をした。
「本当ね?」
俺は、く頷いた。
「本当だよ」
ひなは、恐る恐るスプーンをに取った。
そして、雑炊をすくい、自分のへと運んだ。
その瞬、ひなのきな目から涙がこぼれ落ちた。
ひなは、泣き声交じりに言った。
「おいしい」
俺は、ひなの背を優しくさすった。
「ひなちゃん」
ひなは、涙を流しながら、で雑炊をべ続けた。
その横で、りんがメイのためにミルクを作っていた。
りんは、哺乳瓶をメイの元に運んだ。
メイも、必に哺乳瓶に吸い付いてミルクをんだ。
の事が終わると、母がちがった。
母とりんが、をお呂に入れることになったのだ。
母が、俺の方を向いて言った。
「蒼太、お呂を沸かしてくれる?」
俺は、頷いてちがった。
「ああ」
俺は浴へ向かい、浴槽にお湯を張り始めた。
その、りんと母が脱所でひなとメイの汚れたを脱がせていた。
お湯が張り終わった頃、りんが脱所からリビングに戻ってきた。
りんの表は、ひどく刻だった。
りんは、俺のにって震える声で言った。
「蒼太さん、ちょっと」
俺は、りんのただならぬ様子に眉をひそめた。
「どうしました?」
りんは、両で自分の腕を抱きしめた。
「あの子たち、体に傷があります。
古いものも、しいものも」
俺は、りんの言葉に息を呑んだ。
俺は、急いで浴のまでった。
ドアの向こうから、母の声が聞こえてきた。