"洋食屋の絆と、高級寿司屋の逆転" 第10話
「次の休みは、沿いのをドライブしないか?」 「いいですね! どこにくんですか?」 「浦半島のほうまでを延ばそうとってさ。もちろん、真央も緒にな」 「もちろんく! お兄ちゃん、運転よろしくね」
私たちはで、のりがよい岸線をドライブした。窓をしだけけると、潮がよく頬を撫でた。 「気持ちいいねえ」 「ああ、最だ。まあ、俺は運転に集してるからの景はあんまり見えないけどな!」 「じゃあ代わろうか?」 「いや、俺が運転したいんだ。このは俺の相棒だからな」 「お兄ちゃん、相変わらずのバカだね」 内には、かつての暗いなど微もない、るく弾むような笑い声が満ちていた。
それからさらには流れ、宗介と真央の交際が始まってちょうどが経った頃、再び宗介が私のに現れ、呼吸をして言った。 「悠斗、俺……真央にプロポーズしようとうんだ」 「……そうか。いよいよだな!」 「ああ。必ず、あいつを幸せにする」 「頼んだぞ、宗介」 私たちは力く、い握を交わした。
プロポーズは成功だった。真央から「お兄ちゃん、ソウスケさんからプロポーズされたの……!」と嬉し涙混じりの話がかかってきた、私は自分の目のくなるのをどうにも抑えられなかった。 両親の優しさが、孤独に震えていたのを救い、そしてのを経て、今度は私たちの族を温かく救いしてくれた。
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ととの縁というものは、本当に議で、そして美しいものだ。
結婚式の、抜けるような青空が広がっていた。 純のウェディングドレスにを包んだ真央の姿は、世辞抜きで息をのむほど美しかった。そのれ姿を見た瞬、私の目からはこらえきれずい涙が溢れした。 「おい悠斗、おが泣いてどうすんだよ」 「泣いてねえよ! 目にゴミが入っただけだ!」 「嘘つけよ、真っ赤だぞ」 隣にいた宗介と顔を見わせ、私たちは揃って笑った。
チャペルの扉がき、バージンロードを歩く、真央は私の腕をしっかりと組んできた。本来ならば父が歩くはずのそのを、兄である私が代わりにエスコートすることになった。 「お兄ちゃん……なんか、すごく緊張する」 「丈夫だ。ゆっくり、歩ずつ歩けばいいからな」 「うん……」 私たちはゆっくりと、両親のいを胸に抱きながらバージンロードをんだ。祭壇ので待っている宗介の表は、どこか誇らしげで、そして優しかった。私は真央のさなを取り、宗介の温かいにそっとねた。 「真央を……頼むな」 「ああ、任せてくれ、お兄ちゃん!」 がしっかりとを握りう姿を見つめながら、私の胸はいでいっぱいになっていた。
式のあと、控えできりになった、真央は私に向かって々とをげた。
「お兄ちゃん……今まで、本当にありがとう」 「なんだよ急に」 「全部だよ。お兄ちゃんがいなかったら、今の私は絶対にここにいなかった。私のも、も、全部お兄ちゃんが守ってくれたんだもん」 真央の瞳には、粒の涙がキラキラとっていた。 「俺の方こそだよ、真央。おが諦めずに頑張ってくれたから、俺もここまで真っ直ぐ歩いてこられたんだ。父さんと母さんも、きっと今頃国で番の笑顔で俺たちを見てくれているよ」 「うん……きっとそうだね」 私たちは揃ってきな青空を見げた。どこまでも澄み切った青空の向こうから、両親の温かい差しが私たちを優しく見守ってくれているような気がしてならなかった。
さらに、宗介と真央のに、待望のしい命が誕した。元気な男の子だった。 赤ちゃんの名は「幸介(こうすけ)」。き父である「父さん」の名から文字をもらい、さらに宗介の「介」の字をわせた名だった。 「お兄ちゃん、抱っこしてみていいよ!」 「いいのか……?」 「もちろん! 幸介にとってはおじちゃんなんだからね」 私は恐る恐る、さな命を自分の腕のに抱きかかえた。ふにゃふにゃと柔らかく、驚くほど温かい。こんなにもさな命が、これからの私たちのしい族の絆をしっかりと繋いでくれている。 「幸介、俺はおの叔父さんの悠斗だぞ。
よろしくな」 すると、赤ちゃんであった幸介は、私の顔を見てふっとい笑顔を返してくれた。
その笑顔の形は、どこかき父の面をそっくりそのまま受け継いでいるようにじられた。
宗介が私の隣にち、が子の寝顔をおしそうに見つめながら言った。 「悠斗、俺たちはこれからもずっと、最の族だからな」 「ああ、当たりだろ」 「幸介にもさ、いつかきくなったら、ひまわりのこと、そして君たちの両親がどんなに素らしいだったかを話してやりたいんだ」 「……そうだな。困っているにそっとを差し伸べるあの優しさを、俺たちもこの子にしっかり伝えていかないとな」
私は胸がいっぱいになり、言葉がなかった。 父さん、母さん、見ていてくれたか? 私たちはこうして、自分たちので温かい族を作りげたよ。あなたたちが私たちに残してくれた「優しさ」という名の宝物を、これからは次の世代へとしっかりと繋いでいくから。 「ありがとう……俺たちは、本当に幸せ者だ」 青空の、私たちは族の笑顔に包まれながら、しい未来へと歩みしていくのだった。