"従妹に貸した部屋が、半年で40回又貸しされていた" 第7話
捨ててと言った従妹と問い詰め
翌朝、私は昨夜の記録を読み返した。
警察へ相談したことで、1つの疑問には確な答えがている。
あの郵便物は、私が勝に処分していいものではない。
そのまま保管し、経緯を残すべきものだ。
だからこそ、次はさや本のからの説が必だった。
私はスマートフォンをに取った。
今度は、質問を曖昧にはしない。
「誰か来たことがあるか」という逃げられる聞き方ではなく、「キーボックスをつけたか」「らない名の郵便物をっているか」。
それを1つずつ、順番に聞くことにした。
私のにあった違は、もう公な記録の残る相談へと変わっている。
勤の午8過ぎ。
私は夜にまとめた質問リストを机のに置き、さやへ話をかけた。
数回呼びし音が鳴った、さやがた。
「皆ちゃん、朝からどうしたの?」
私は置きをくせず、本題に入った。
「玄関の横に、暗証番号式のキーボックスをつけてた?」
話の向こうが、ピタリと静かになった。
「なんで?」
さやは質問に答えず、聞き返してきた。
「つけてたかどうかを聞いてるの」
私は同じ平坦な調子で繰り返した。
「……つけてたよ」
しばらくして、さやはやっと答えた。
私はノートの『キーボックス』の項目に丸をつけた。
「鍵なくしたら困るから」
さやはすぐに言い訳を付けした。
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「毎持ち歩くより、あそこに置いといた方が楽だったし」
その説だけなら、あり得ない話ではない。
しかし、ガス会社の作業員は「違うが箱から鍵をしていた記憶がある」と話していた。
「さや以のも、暗証番号をってた?」
また、しが空いた。
「……友達には、教えたことある。泊めたに」
回の話で認めていた内容と、ここで繋がった。
ただ鍵を預けたのではなく、キーボックスの暗証番号を共していたことが、初めて確定したのだ。
「番号は毎回同じだったの?」
「変えたこともあるよ!」
さやはしい調になった。
「ちゃんと管理してたから」
私はその言葉をノートへき留めた。
約束を破ったかどうかではなく、「鍵をなくしてはいない」ということを必に説したいように聞こえた。
しかし、それはまだ私の推測だ。
私は話題を、郵便物へと移した。
「もう1つ、聞きたいことがあるの」
「何?」
「靴箱の奥から、らない名の郵便が7通てきた」
さやは返事をしなかった。息遣いだけが聞こえる。
「宛名は、全部で5分あったよ」
それでも返事はない。
「これ、ってる?」
「……」
い沈黙の、さやがようやくをいた。
「そんな郵便、封はけてないよね?」
「うん、けてない」
私は事実を答えた。
「通販みたいなものもあるし、カード会社みたいな差もある。名は全部、私もらない」
さやがく息を吸う音がした。
私は急かさずに待った。
「……捨てて」
さな声だった。
私は聞き返さなかった。
「それ、捨てていいから」
今度ははっきりと聞こえた。
私は握っていたペンを置いた。
「どうして?」
「もう関係ないから」
さやは言った。
「古いやつでしょ」
その言で、私は子の背筋を伸ばし、座り直した。
私は、郵便物が「古い」とは言も伝えていなかった。
いつ届いたものかも話していない。
「さや」
私は静かに名を呼んだ。
「この郵便があること、ってたんだね?」
話の向こうで、何かがぶつかるような音がした。
「……全部じゃないよ」
さやの声がくなった。
「友達が何回か受け取っただけ。5とも友達かどうかなんて、そこまで覚えてない」
「じゃあ、誰の郵便かわからないのに、『捨てて』って言ったの?」
さやはすぐには答えなかった。
私は黙ったまま、彼女の言葉を待った。
今は、質問したことだけに答えてもらうつもりだった。
「面倒になるから」
さやがやっと絞りすように言った。
「何が面倒になるの?」
「だから! もう使ってないんだから、いいでしょ!」
声がにくなった。
私はそこで、警察へ相談したことを伝えることにした。
「郵便は捨てないよ」
さやがハッとして黙った。
「昨、どう扱えばいいか相談したの」
「誰に……?」
「警察」
い沈黙の、さやの声が段とくなった。
「なんで警察なの!?」
「らないの郵便物が複数あって、誰が入りしたか私にはわからないから」
私は淡々と答えた。
「犯罪だと決めつけたわけじゃない。勝にけたり捨てたりしないために、専の窓に相談しただけ」
さやは何か言いかけたが、言葉にならずに途で止めた。
私は続けた。
「警察には、私が確認できた事実だけを話してる。だから、さやからもきちんと説してほしい」
しばらくして、さやが言った。
「今は無理。試験だし、本当に無理」
試験なのは事実だ。
ただ、所者としてこの状況を放置できないことも事実だった。
「今、今すぐ全部話してとは言わない」
私は答えた。
「でも、会って確認するは決めたい。何を、誰に、どれくらい部を使わせたのか。キーボックスをどう使ったのか。この郵便物をどうしてってるのか」
さやの返事はなかった。
私はさらに、1つだけ決定なことを伝えた。
「それと。私が無償で預けた部で、おのやり取りがあったなら、それも確認する」
その瞬、話の向こうにくいができた。
私は、確実な証拠があってっているふりをしたわけではない。
ただ、何度もを泊めていたなら、それが無償の善だったのか確認する必があるとっただけだ。
「おなんて……」
さやはそこまで言って、言葉を止めた。
私は待った。
「……何? なんでもない」
声が急にさくなり、逃げるような響きになった。
「じゃあ、今の夜までに、会えるをLINEで送って」
私は言った。
「……わかった」
さやはく答え、話はそこで切れた。
私はすぐにノートをき、今の会話の点をいた。
『キーボックスはさやが設置した』
『友へ暗証番号を教えた』
『番号は変更したことがある』
『5分の郵便物について、さやはをっていた』
『内容を確認せず、捨ててと言った』
かなくても、彼女のその言葉のさは分に理解できた。
そのの昼、母からメッセージが届いた。
『さやちゃん、試験で疲れてるみたい』
私はスマートフォンの画面を伏せた。
さやが母へ何を泣きついたのかはわからない。
私は母へ話して反論することはしなかった。
族ので、先に方を作るような真似はするつもりはない。
今必なのは、さやを孤させることではなく、事実をらかにすることだ。
夕方、さやからLINEが届いた。
『3の夜なら会える』といてあった。
私は自宅やマンションではなく、駅のくの喫茶を指定した。
落ち着いて話せて、お互いにすぐに帰れるな所がいいとったからだ。
そして、もう1つだけメッセージを送った。
『覚えている範囲でいいから、部を使ったと付を理して持ってきて』
既読はついた。
しかし、返事はなかった。
私はそこで、1つの判断を固めた。
これはもう、「友達をし泊めただけ」という言い訳のまま終わらせてはいけない。
郵便物のをっていながら隠し、捨てるよう求めた点で、さやが「何もらなかった」という能性は完全に消えた。
何が起きていたのかは、まだ全部はわからない。
3、私は初めて、利用回数と、と、おのきを、1つずつ確認することになる。