"従妹に貸した部屋が、半年で40回又貸しされていた" 第6話
警察への相談ときす事実
マンションをた私は、どこにも寄らずそのまま自宅へ戻った。
鞄のには、らない5分の郵便物が入っている。
帰りのので、何度か鞄から取りしてを確認したくなった。
しかし、封は決してけなかった。
今必なのは、のをることではない。
この郵便物を、法にどう扱うべきかを確認することだとったからだ。
帰宅すると、私は卓のを綺麗に片付けた。
そこへ、これまでの記録をいたノートと、現像した写真、スマートフォンの画面を並べた。
返却の内の写真。
費の推移の記録。
玄関脇のネジ穴の跡の写真。
ガス会社の作業員から聞いた証言のメモ。
管理会社へ確認した結果。
さやが友を泊めたと認めたの会話メモ。
そして、5分の郵便物が入った透な袋。
私はそれらを、1つずつ系列順に並べていった。
何が事実で、何がまだ推測なのかを、ノートのしいページに分けてきした。
『キーボックスが設置されていたらしいこと』
『複数が暗証番号を使って鍵を取りしていた能性がいこと』
『さやは、自分がいないにも友を泊めたと認めたこと』
『らない5の名に、この所を使った郵便物が届いていること』
ここまでは、私が物理に確認できた事実だ。
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方で、そのたちが何者なのかは全くわからない。
郵便物が何の目でこの所に送られたのかもわからない。
さやがその5全員をっているかどうかも、まだ本に確認していない。
私はその3つの疑問点を、「推測・未確認」の欄へき込んだ。
自分で静にき分けてみると、しだけのが理された。
私はスマートフォンのブラウザをき、警察の相談窓の番号を検索して話をかけた。
緊急の事件だと最初から決めつけるつもりはなかった。
ただ、自分が所する部にらないの郵便物が複数残っていたことを、どう扱えばいいのか、プロの見を聞きたかったのだ。
話にた担当の警察官に、私は最初から順番に、落ち着いて説した。
親族へ半だけ無償で部を貸したこと。
第者へは貸さないと約束していたこと。
返却、玄関脇にキーボックスの跡が見つかったこと。
そして今、複数のらない名義の郵便物が内に残っていたのを発見したこと。
担当者は黙って聞いていたが、途で何度か事実関係を確認してきた。
「その封筒は、けていませんか?」
「はい、けていません」
私は答えた。
「表面の宛名と差だけを見ています」
「わかりました。その状態のまま、保管してください」
担当者はそう指示した。
「勝に処分せず、見つけたの状況がわかるように写真も残しておいた方がいいです」
「写真はすでに撮ってあります」と私は伝えた。
次に、第者が実際に部へ入りしていたことを裏付ける証言があるかを聞かれた。
私は、ガス会社の作業員が「複数が入りしているのを見た記憶がある」と話していたことを伝えた。
ただし、それが同物かどうかまでは断定できないという作業員の言葉も、そのまま伝えた。
さらに、さや自が「友を泊めたことがある」と認めた通話内容についても話した。
担当者はそこで、私の話を1つずつ理してくれた。
「無断でを泊めたことと、所を使った郵便物が残っていること。その2つが、必ずしも同じ理由や目によるとは限りません」
私はペンを取り、その言葉をノートへき留めた。
「今の段階で、これが何らかの犯罪だと決めることはできません」
担当者は落ち着いた、事務な声で言った。
「ただ、全くらないの名義が複数あるなら、事実関係は正確に理しておいた方がいいです」
私自も同じことを考えていたので、その説にはく納得した。
げさに騒ぎてて扱う必はない。
けれど、「族だから」という理由だけで、なあなあにして曖昧に済ませていい問題でもなかった。
担当者からは、で公な確認が必になったのために、写真と経緯のメモを残しておくよう勧められた。
郵便物は絶対に破棄したり封したりせず、そのまま保管すること。
自分が客観にっていることと、推測していることを分けて説できるようにしておくこと。
もし今、に覚えのない契約や請求などが自分宛に届いたは、それも必ず記録すること。
私は言われたことを、1つずつ箇条きでメモした。
「部の鍵については、どう対処すればいいでしょうか?」
私は尋ねた。
「らないが使った能性があるなら、すぐに交換した方がいいですか?」
担当者は、交換するかどうかはあくまで所者としての管理判断だと答えた。
「ただ、今も誰かが古い鍵を持っている能性を配されるのであれば、管理会社と相談して交換しておくのは、防犯の1つの効な方法です」と言われた。
私はそので、すぐに交換するかどうかは決めなかった。
まだ返却された鍵の扱いや、さやへの最終な確認が残っているからだ。
それでも、「鍵を変える」という選択肢が、初めて具体な防犯として見えてきた。
話を終えるに、担当者は私の相談内容を窓の記録として残しておくと言った。
もし必があれば、管轄の警察署へ向いて直接相談することもできるそうだ。
私は担当者の所属部署と、相談した正確な刻をノートへいた。
これで、私1の記憶だけに頼る状態ではなくなった。
族のでどう説するかという内輪の問題とは別に、公な相談を始めたという事実が残ったのだ。
話を切った、私はしばらく卓の子に座り、井を見げていた。
議なことに、話をするよりも、のの怖さはし減っていた。
問題がさく解決したわけではない。
ただ、「何をしてはいけないのか」がはっきりとわかったからだ。
封筒をけない。
勝に捨てない。
事実と推測を混ぜない。
必な証拠を残す。
それだけでも、次に自分が何をするべきかの筋が見えてきた。
私は5分の封筒を、見つけた順番のままもう度透な袋へ戻した。
袋の表には、油性ペンで発見した付だけをいた。
その、スマートフォンの写真の保先も、1つの専用フォルダへまとめた。
ノートには、警察へ相談した内容と、担当者から言われたアドバイスをきした。
これで、部の返却から今までの流れが、1本の確な線に繋がった。
夜になって、母から話がかかってきた。
私はるかどうかし迷ったが、今回は普通に応じることにした。
母は、「さやちゃん、試験がいから体調を崩していないか配だわ」と能気に話した。
私は、警察へ相談したことは言も言わなかった。
母を図に仲れにしたいわけではない。
ただ今は、事実を確かめる順番を崩したくなかったのだ。
話を切った、私はスマートフォンの連絡先をき、さやの名を表示させた。
次に聞くことは決まっている。
「友を泊めたこと」の言い訳ではない。
キーボックスの設置について。
そして、らない名の郵便物について。
私はその2つを、別々に、逃げのない形で確認するつもりだった。