"雑用係の逆襲――百億の商談と偽りの女社長" 第11話
夜のオフィスと結ばれた信頼
カタカタカタカタ、ッターン!
静まり返った夜のオフィスに、気よいキータッチの音が響き渡る。
俺の指先は、まるで独したき物のようにキーボードのを滑らかに疾していた。画面を滝のように流れ落ちていく、洗練を極めたC言語とアセンブラのコード群。
スパゲッティ状態だった既のプログラムを容赦なく破棄し、コアとなる検エンジンをゼロから再構築していく。な冗処理を極限まで削ぎ落とし、パケットの挙を数学に先読みする革なアルゴリズムを組み込んでいく。
「す、すごい……」
ろから画面を覗き込んでいた追川静が、極まったように呟いた。
「何百も必だった例処理が、たったの関数に集約されていく……。森本さん、体どうやってこんな構造をいつくんですか?」
「アルゴリズムは美しくなくちゃいけないんだ。昔、恩師に教わってね。無駄を削ぎ落としたものだけが、本物の度を持つ」
俺が微笑みながらキーを叩き続けると、の発メンバーたちも次々と席をち、俺のデスクの周りに集まってきた。
「おい、このマルチスレッドの同期処理、神懸かってないか……?」
「メモリ使用量が従来の分の以に激減してるぞ!」
「リアルタイムのパケット解析速度が、ミリ秒どころかマイクロ秒単位に到達してる……!」
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エンジニアたちには、すぐに分かったのだ。
目のでコードをいている男が、単なる卒のオタクなどではなく、文学な領域に到達している真の才プログラマーであるという事実が。
「森本さん、あなた体、何者なんですか……!?」
「ただの、パソコンがちょっと得な変ですよ」
俺がおどけて答えると、チーム全員からドッと温かい笑いが漏れた。
それからの週、発チームの体は凄まじかった。
俺が核のエンジンを組みげ、追川静がフロントエンドとログ力をえ、メンバーたちが徹底な負荷テストとデバッグを支える。
商談の、抜き打ちでオフィスに現れた女社は、残業を続ける俺たちを見してを鳴らした。
「相変わらず領が悪いわねぇ。変オタク君、あなたまだそんなな画面弄って遊んでるの? みんな、こんな無能は放置して、さっさと仕げなさいよ。私は今夜、政財界の鎮との切な会があるの。あとはよろしくね、追川リーダー!」
社がった、俺たちは顔を見わせ、声を殺して笑いった。
彼女が夜ので私腹を肥やし、遊興に耽っているに、俺たちのシステムは世界最峰の完成度へと到達していたのだ。
完成したシステムの名は、『対サイバー攻撃・次世代統アラートパッケージ』。
未のゼロデイ攻撃すら瞬に学習・化し、システムの枢に到達するに自駆除する、世界初の完全自律型防御プログラム。
「これで……勝てる!」
追川静が涙ぐみながら拳を握りしめた。
そして迎えた運命の商談当。俺はし寝の目を擦りながら、雑用係としてあの緊迫の会議へとを踏み入れたのだった。