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"雑炊を疑った息子とノロ陽性の判定" 第21話

」

美咲さんは自分がこれまで隠してきた醜い本音を包み隠さず吐きしました。

「でも違った。」

彼女は泣きながら続けました。

「お義母さんはずっと誰よりも清潔で、正しいことをしてくれていたのに。」

彼女はく悔していました。

「私は自分の無ない込みで、お義母さんを傷つけて。」

私は黙って彼女の泣き声を聞いていました。

りはありません。

ただ彼女が自分で自分の愚かさに気づき、そのさに耐えかねているのをじていました。

「私、健太さんともどうやって顔をわせたらいいか分かりません。」

彼女は絶望をにしました。

「彼が持ち込んだウイルスで、赤ちゃんまで危険な目に遭うところだったなんて。」

美咲さんの言葉には、健太に対するい絶望が込められていました。

自分が番信頼していた夫が番信用できないだった。

その事実に彼女のは完全に壊れかけていたのです。

私はめたほうじ茶の湯呑みを指でそっとなぞりました。

そして静かに、しかしはっきりとした声で言いました。

「美咲さん、泣くのはそこまでにしなさい。」

私の静かな、しかししも揺るがない声に、話の向こうの泣き声がぴたりと止まりました。

美咲さんは息をみ、私の次の言葉を待っています。

私は湯呑みをテーブルに置き、語気を段階めました。

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「あなたが被害者の顔をして泣いていても、現実は何も変わらないわ。」

私は彼女を諭しました。

「お義母さん。」

彼女は私の声に反応しました。

「健太がウイルスを持ち込んだかもしれない。それは本当に恐ろしいことよ。」

私は彼女に現実を直させました。

「でもね、あなたはもうただ守られるだけの娘じゃないの。」

私は30に自分が健太を産んだのことをいしていました。

あの頃の私は若くて何も分からなくて、いつもで泣いてばかりいました。

でも母親になるということは、そのを自分でみ込み、子どもの盾になるということです。

「あなたは母親になったのよ。」

私は力く言いました。

「泣く暇があるなら、どうやって自分の子どもを守るかを使いなさい。」

その言葉に美咲さんはハッと息を吐きました。

今まで誰かに頼り、自分が責任を負うことから逃げてきた彼女の甘えを、私は容赦なく切り捨てました。

「私が健太を甘やかして育てた結果が、今回の事態を招いたの。それは私の責任よ。」

私は静かに、しかし断固として言いました。

「だから私が健太の尻拭いをするのは、もう終わりにします。」

話の向こうで美咲さんが姿勢を正した気配が伝わってきました。

「美咲さん、あなたはどうするの。」

私は問いかけました。

「夫が信じられないと泣き崩れるの。

それとも母親としてちがるの。」

数秒のい沈黙がありました。

そして。

「ちがります。」

美咲さんの声から涙の震えが完全に消えていました。

「私、自分の子どもは自分で守ります。」

彼女は決を語りました。

「お義母さん、本当にすみませんでした。」

私は微笑みました。

「謝罪はもういいわ。」

私は優しく言いました。

「退院したら、今のことを話しいましょう。」

私は話を切り、めたほうじ茶をみ干しました。

美咲さんは分丈夫でしょう。

彼女は自分の愚かさを正面から認め、そこからいがるさを持っていました。

問題は私の息子です。

そのの午、健太は内の指定された内科クリニックの待に座っていました。

会社から性が証されるまで来るなと追いされ、保健所の指示で検査を受けに来たのです。

待の隅で、健太は貧乏ゆすりを繰り返していました。

周囲の患者たちが審な目で彼を見ています。

俺は悪くない。

ただしお腹が痛かっただけだ。

誰もが経験することじゃないか。

彼はまだのでそう言い訳を繰り返していました。

母親が悪い、病院が悪い。会社が厳しいだけだ。

自分の責任を認めることがどうしてもできなかったのです。

「本健太さん。第診察へどうぞ。」

護師に呼ばれ、健太はい取りで診察へ入りました。

デスクの向こうには髪交じりのベテラン医師が座っていました。

医師の表はひどくく事務でした。

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